年末年始、総論。

2021-01-04 18:49:33 | Weblog

 

 

P・K・ディックの「ザップ・ガン」は、圧倒的に素晴らしかった。

 

全体的にとっ散らかってるし、無茶苦茶だし無茶苦茶だし、

難解な部分もあるし、まるで悪夢だし、「B級」と言えばそうだし、

独りよがりだし、夢想的だし独善的だし・・・・・・・・・・・・・・・・でも、それでも最高。最上級。

 

こんな書物がこの世に在って、けっこう多くの人々に読まれている、という事実は

とても素敵だし、

基本的に大嫌いな「この現実世界」が少しだけ好きになれる気がする。

 

そういえば昨夜の夢で僕は、大蔵さんと会っていた。

夢の中で彼は、亡くなっていない設定になっているのだけれど、

お会いできるのはこれが最後、ということになっていて

万感を込めて「ありがとうございました」と言って握手した。

大蔵さんはいつもの、あの穏やかな微笑み顔だった。

 

最近、よく思い出してしまうのが

去年亡くなった友達(モ吉っさんデスね)のお棺の中の顔で、

今思うとすごく「ホッとした」ような表情に見えたのだ。

もしかしたら、ほんとうにそうだったのかもしれない。

 

誰もが、生を終えたその時には「ホッと」するのかもしれない。

 

フィリップ・K・ディックは映画「ブレードランナー」の完成直前に亡くなったのだけれど、

それはそれで彼も、心から「ホッとした」のかもしれない。

 

 

今年の正月は「寝正月」だった。

普段、あくせく、バタバタしてるからたまには、良かったのかもしれない。

 

 

「ほッとした」ような気分には、なかなか 

 

なれないのだけれど。

 

 

 

 

 

 

 

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