狂雨世界

2018-07-08 12:41:27 | Weblog

「たかが土砂降り」などと言っている場合ではなかった。

多くの人がそうであったであろうが俺も、降り続く豪雨に恐怖を感じた。

どれだけ降っても止まない。

各地で土砂崩れや洪水で被害が出ているが大丈夫でしょうか。

呑気なことを言うようだが・・・・・・・

今回の豪雨、

SF小説好きの多くがきっと、J.G.バラードの名作「狂風世界」を思い出したのではないだろうか。

世界中で突然強風が吹き始めて、まったく止まず、次第に強くなってゆき、

台風並み、いやそれ以上の強風になる。人も立っていられない。トラックも軒並み横倒し。建物も。

それが世界中で常時、吹き続けるという異常事態になる。

世界は荒廃していく。ビル群は倒壊し、人工衛星さえ落下、

世界中の人々は地下へ避難を余儀なくされる。

世界人口は激減・・・・・その中での人間模様・・・・という暗い、暗い話なのだが、

話のポイントは「止まない風」にある。延々と止まないのだ、数週間、数ヶ月。

今回の雨は、その感じにとても似ていた。止まない雨。

俺自身もけっこうひどい目に遭った・・・と言えなくもない。

何しろ、一昨日は 朝5時にトラックに乗って出発して・・・・・・

帰宅できたのは午前2時だった。

大雑把に言うと、四日市から京都まで帰ってくるのに7時間もかかってしまったのだ。

普通なら3時間くらいか。高速道路なら1時間半の道のりだ。

あんなに動かない国道はまるで悪夢かパニック映画だった。

まあ、開き直ってくつろいでたから俺は、どうってことなかったんだが。

でも7時間もトイレにも行かなかったなんてね

(コンビニにトラック停めるのが面倒臭かったのだ)。

いやもちろん立ちションなどしてません。

山間の道ががけ崩れで通行止めで、Uターンせねばならなかったし。

トラックで狭い道でUターンするの怖いんだよマジで。

がけ崩れを見て思ったのは、

普段意識しないけど、「水分バランス」ってすごくすごく大事なものだったんだ・・・・・

ということだった。

水って、「地球上において最もありふれた物質」という定義があるくらい、

この世界に偏在している。

偏在しているからこそ「水分バランス」ってこの世界において、とても大事なのだ・・・と思った。

ありふれた感想だが。

俺はしかし、車内でくつろいでいたとは言え、20時間?

かなり長い事渋滞に閉じ込められていた後で、

次の日バイク修理のために雨の中また何キロかバイクを押して歩いてびしょ濡れのヘトヘトになり

その夜はバンドの練習でスタジオ入りしたのだった。

何故か声が出にくいな、と思ったのだが、体力が低下していたのかもしれない。

だがしかし、バンドは最高で、

メンバーは刺激的な音をこれでもか!って感じで繰り出してくる。

ドラム飛澤などはこの期に及んで「上手くなっている」し、

ギター赤井は、ちょっと前の病気(大病!)での療養期からバキバキと回復を続けていて、

繰り出す音は尖っていてスバラシイ。

ベース伊藤も彼のポジティヴな「気」の放出がすごい。音もグルーヴィ。

もう、眩暈がするほどスタジオが楽しくて、

音楽はやっぱり、一種の「マジック」である、と再確信した。

もちろん俺の「疲れ」も吹き飛んだ。

もうすぐ、っていうか今週末の7月14日は中津Vi-CODEでのライヴが控えている。

この「魔法感」をステージでちゃんと再現したいと思う。

詳細はまた、ブログにアップすることにする。

さて皆さん、

「狂雨世界」を 這う這うの態(ほうほうのてい)で生き延びて、

土曜日に、中津Vi-CODEで会おう。





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