初夏・預言者・必然性・偶然性。

2018-05-15 22:19:18 | Weblog





幸運のカケラをポケット一杯に詰め込んだ僕等はどうやら、

その重みのせいか・・・・・・

豊饒の海の真ん中で立ち往生してしまったらしい。


乾ききった月は僕の真上あたりに浮かんでいたし、

ブリキで作ったみたいな星達は

ペナペナに揺れながらそれでも一応、光り輝いている。


それにしても


一体、誰が今日のことを予言し得ただろうね?


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ、君は確かに言ってたよな。


実際、あの頃の君は大した預言者だった。

僕以外、そんなこと誰も覚えてなんかいない、としても。


そして、

予想できなかったとは言え「今日」は、

まっすぐに、ほとんど脇目も振らず、僕のところにやって来た。


昨日も、一昨日も、

去年も、30年前も、みんなすっ飛ばして。


でも

何故 僕だったのだろう?

僕でなきゃならなかったのだろう?


それはけっこう大事なことで、


そんな風なことを、今でも時々、考えます。

でも、だからと言って思考は、何処へも辿り着かない。

そんなのはいつものことで、

わかってはいる・・・つもりなのではあるけれど。



「然るべきもの」は然るべきもので、

「そうでないもの」は、そうでない。


結局はただ、それだけのことだったから。





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