そのことを考えよう。

2010-10-23 19:08:24 | Weblog


それは悲しくなるくらいに薄く引き延ばされて

最後には透明な膜になって

空気の中に消えた。




あとに残ったのが何だったかと言うと、

相も変わらず

杓子定規的につまらない世界と、

病的に「自分を守ること」で頭が一杯の人間ばかりだった。


でも考えてみたら

「汚い」のはお互い様で、

美しいのは・・・・今はもういない人間だけだ。

どんなに強く「憧れ」を握り締めても、

ただ手の型がついただけで、

・・・・・でも少し変形もしたかな。


だから決心したのだけれど、

今日から僕は もうこれ以上何にも、誰にも、

一切、影響を受けたりしない。

完全に閉じて生きていくことに決めたのだ。


・・・なんてね。

そんなことが出来るならそもそも、苦労はない。

だけどどうしていつもいつも・・・・


こんな風に考えが内に、内にと向かうのだろう。


今の僕が、何も求めていないのは事実だ。

僕はもう充分なだけの・・・・何だろう、

充分なだけの「漠たる思い」をしてきたはずだ。


でも僕はまだ、こんな歳なのだ。


「もうこんな歳」というような考え方はもう止めた。

だって「まだこんな歳でしかない」のだ。


世界には、つまらないことが多々ある。

でもきっと、本当に素晴らしい物事だって、

まだまだある。




そのことを考えよう、とにかく。










コメント
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