「全体としてひとつの優美な存在」としての君は
疲弊した街に住み、
恐ろしく細分化されたジャンルと
悲しくなる程 類型化されたストーリーに絶望し
ピンで留められた微笑を貼りつけて
遠く事象の彼方から
モールス信号でも送るような感じで
僕に短く
手を振ったのだった。
”発狂したダイヤグラム”は
何も信じないのが信条で
100%純粋に生きようとしてみたが
そんなの続くわけがなかった、
一秒も。
君には恐ろしく引力があって、
ありとあらゆるものがそれに引きつけられていた。
いつ、どこで登場しようが背景に花をしょってる君。
そういうのもひとつの、「運命」なのかも知れなかったのだ。