まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

BCリーグ石川ミリオンスターズ、チームの約半数が退団

2011年11月07日 | プロ野球(独立リーグほか)

セ・リーグのクライマックスシリーズも中日がヤクルトを4勝2敗で下して日本シリーズ進出。リーグ優勝チーム同士が対戦するという、プロ野球ファンにとってはまあ一番納得が行くであろう対戦となった。強大な戦力を誇るソフトバンクに、中日投手陣がどう立ち向かうか、落合采配がどう光るかがシリーズの焦点であろう。

それにしても、CBC~TBS系列で地上波の生中継をしてくれたのはよかったのだが、何せ構成がひどかった。結局はあの系列で日曜日の夜9時から放送しているドラマの宣伝の場でしかなかったのか、試合展開そっちのけで、始球式を務めた何とかいう俳優を初めとして番宣に力を入れていたようだし、CMは攻撃中でもやたらに長く入るし、挙句の果てには優勝インタビューや胴上げもそっちのけでさっさと中継を打ち切る始末。いつかのシーズン、目の前で落合監督の胴上げを許した巨人の中継をやっていた日本テレビが、あたかも「このプレーオフはこの世に存在しない出来事です」と言わんばかりにさっさと中継を打ち切ったことがあったが、まああれは巨人ファンの放送局であることを考えれば、不快ではあるが「さもありなん」と納得してしまうところがある。ただ、一応地元球団を応援するはずのCBCがああいうことをしてはいけないでしょう。やはりあの局が落合監督のことを嫌っている、所詮は球団の提灯持ちでしかない放送局ということなんでしょうな。

日本シリーズの中継はどこの局がやるのかはわからないが、民放の地上波の中途半端な中継などもういらないと思う(昨年、中日対ロッテの延長となった試合を最後までやってくれた東海テレビはまだましとして)。NHKのBSで伊東勤とか小早川毅彦とか武田一浩あたりが解説をしてくれれば十分だし、完全に中継してくれるCSのスポーツチャンネルのほうが今や見慣れているのでそちらでいいのだが・・・。ポストシーズンにCS局が絡めないのは何か制約があるのかな。

ええと、この記事ではこういうことを書きたかったわけではなく、また徳島旅行記の続きも早く書かなければならないのだが、今回の記事はまたBCリーグのこと。

先の記事で、シーズン終了後に選手の退団とか、監督・コーチの異動もあるとし、2人の監督が巨人のコーチとして迎えられたことを書いたのだが、また同リーグのHPをのぞくと、石川ミリオンスターズでも選手退団のお知らせというのがあった。

それを見るにびっくり。現在の登録選手は24人だった(球団HPによる)が、その半数近い11人が自由契約、任意引退ということであった。

Dscn9555自由契約組には中南米からやってきた「助っ人(になるのかな)」の投手・モタに豪快な打撃のルーゴ。

Rscn9524そして任意引退組には抑えの切り札の佐藤をはじめ、戸田、佐野、座親、楠本といったところが並ぶ。いずれも球団創設や2年目からチームに在籍してきた主力組である。

Dscn1745別に本人たちの気持ちを聞けたわけではないが、4年なり5年なりに「プロ」としてやってきて、その上のNPB入りを目指していたが結局指名がなかったということでそろそろ自分なりに見切りをつけた、またチームもBCリーグとして初めて独立リーグの日本一に輝いたことで一段落つける気になったのか。別にこのチームいつまでも長くやることがベストというわけではないし(位置づけはNPBへの登竜門でもあるのだから)、ちょうどチーム発足から5年というのが転換点になったのだろう。先の独立リーグチャンピオンシップでも「今年が最後」という腹を決めて臨んだ選手もいたかもしれない。

他のチームでも何人かの退団選手はいるのだが、ここまで大がかりなのは珍しい。森慎二監督も新しい血を入れてチームの活性化、あるいはもっと若い人たちにチャンスを与えようとしたのだろう。

Dscn1729選手の皆さんもこれからどのような道に進むのか。地元に残るという人も結構いるだろう。また別の舞台で自分の腕を試したいという人もいるだろう。それぞれの野球に対する思いというのは十分に伝わるものがある。このプロ経験を通して得られた、「地域と、地域の子どもたちのために」。この言葉を、次のステージでも実現できるように応援している。

また来年、どんな若者たちが夢に向かってプレーしてくれるのか。またそれを観に北陸自動車道を走る日が来るのを楽しみにしている・・・・。

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徳島への航路

2011年11月06日 | 旅行記G・四国

先日は四国アイランドリーグとBCリーグとの間で行われた独立リーググランドチャンピオンシップの観戦に徳島まで出かけた。ただ、こういう野球観戦を単なる野球観戦に終わらせるのではなく、その途中であちこちに寄り道することも独立リーグ観戦の楽しみである。幸か不幸か、地方の球場というのはほとんどクルマでなければアクセスが難しく(先日のJAバンク徳島スタジアムは徳島線の蔵本駅から徒歩10分だったが)、逆に移動の自由度は高まる。

大阪から徳島に移動するのなら明石海峡大橋~淡路島~大鳴門橋というのが最短ルートであるが、高速道路は帰りに乗るとして、せっかくなら面白いルートで行きたい。となれば、和歌山から出る南海フェリーがある。これまで南海電車から乗り継いで利用したことはあるが、カーフェリーとして利用するのも面白いだろう。

Dscn1363阪和道から和歌山市街を抜けてやってきた和歌山港。乗船するのは8時30分発。クルマ、バイク用の窓口に初めて向かう。クルマの長さによって料金が変わるのだが、ええっと、いくらだったかなと車検証を改めて見てみる。4m未満。航送と運転手の料金込みで7600円。うーん、結構高く感じる。人間だけなら2000円(現在は期間限定で南海なんば~和歌山港までの運賃込みで2000円という切符もある)だし、淡路島経由だた休日のETC割引で垂水~鳴門まで2600円で行ける。でもまあ、高いのは承知で来たのだからクレジットカードで支払う。

Dscn1364フェリー後部の車両入口から「格納」される。大型トラックも楽に入るだけのスペースがあるが、前のほうには結構な数のクルマが入っている。和歌山ナンバーのクルマが目立ち、そりゃ、このあたりから四国に渡るには最短ルートだし、四国での移動、特にグループで行くのならこのカーフェリーが利便性としていいのだろう。

Dscn1379客室に上がる。土曜日の朝便ということでそこそこの利用がある。足を伸ばせる桟敷席があるのだが、そのうち一角はお遍路の団体で貸切となっていた。「南無大師遍照金剛」と書かれた揃いの白装束。四国八十八箇所めぐりの一番札の霊山寺、八十八番札の大窪寺、空海の故郷である香川ではなく、徳島から始まって徳島に終わるのだが、これは都のほうから淡路島、あるいは紀淡海峡を渡って最初にたどり着くのが徳島というところからこのような順路になったという。だから徳島あたりにいる巡礼は最初か終わりかというところである。

Dscn1377私も桟敷にスペースを確保し、甲板に上がる。晴天の下出航する。本来ならば潮風を受けながらビールを飲むというのが船旅の贅沢なところであるが、残念ながらハンドルを握る身としてそれは無理。こういう時にキリンのフリーでも売店に置いていればいいのにと思うのだが、まあ2時間のフェリーにそれを求めるも無理というもの。

Dscn1381しばらくすると紀淡海峡に出る。右手には友が島から淡路島へと島の姿が続く。こうして眺めると淡路島というのはかつて一国を名乗っていたくらいだから結構大きい。近くにいながらまだこの島をゆっくりと回ったことがない。歴史的な見どころも多いと聞くし、魚介類も豊富なところ。一泊くらいしたいなと思いつつそれができていない。

Dscn1384左に目を転じれば水平線が広がる。こういう外海を楽しめるのもこのフェリーの面白いところ。

Dscn1392その後は再び桟敷に戻り、しばらく横になる。普段の疲れも出たのかしばらくウトウトする。こういうのもフェリーならではの過ごし方である。2時間の移動もあっという間に過ぎ、そろそろクルマに戻る。

Dscn1395フェリーから解放され、こういう形で四国の地を踏むことに。船内ではカーナビはまだ和歌山港を指しており、外に出ると突然慌てたように現在地を検索しだした。そして突然徳島の地図に変わる。何だかワープをしているようで面白い。市内までは順調に走り、吉野川水系のいくつかの川に囲まれた水の都・徳島にやってきた。

夕方までの時間帯をどう過ごすかということについて結構迷っていたのだが、まずは温泉に行くことにした。徳島から鳴門へ向かう道すがら、国道11号線から少し脇に入ったところに「天然の湯 あいあい温泉」というのがあるとのことで、そちらに向かう。工業団地も近くにあるが田園地帯の中に立つスーパー銭湯。結構クルマも停まっている。

Dscn1397入浴料500円を支払い中へ。いろいろな種類の浴槽がある中で一番は露天風呂。「徳島随一」と銘打った露天風呂は「温和(うんか)御無事の湯」という。阿波の言葉で「何も心配事がない」という意味だそうで、広々とした温泉につかってリラックスしてください、という気持ちが込められているとか。ナトリウムイオンが豊富に含まれており、私の体に擦り傷があるのだがそこにヒリッとくる。効くなぁ~と感じる。

入浴後はレストランへ。ここで湯上りのビール・・・は飲めず、代わりにキリンのフリーをいただく。テレビでは高校野球の四国大会の中継が行われているが、どこの球場だろう。ナイター照明もあるし、鳴門の球場かな。あちらも地元の大塚製薬がスポンサーとなって「オロナミンC球場」と呼ばれているそうだ。

ここまで鳴門方面に向かっており、球場めぐりのコレクションの一つに加えてもいいかなとも思ったが、せっかく鳴門に来たのだから、有名なのにまだ見たことがないものを見てみたい。そんな気がしてきた。これなら淡路島を渡ったほうがよほど近道ということになったが、まあ気ままなドライブである。ということで海峡に向けてもう少しクルマを進める・・・・。

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横浜DeNAベイスターズ

2011年11月04日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

本来ならば先日の徳島紀行、球場に至るまでの道のりにもいろいろあったのでそちらのことを書くつもりだったのだが・・・。

本日合意が発表された、横浜ベイスターズのTBSからDeNA社への売却。これにともない、新球団の名称も「横浜DeNAベイスターズ」ということになるようだ。

同社の商品名である「モバゲー」での命名では新加入が認められないという見通しもあり、結局は社名を冠することで決着がついたようだ。

うーん、一時期名乗りを挙げていた京浜急行、相模鉄道、そしてミツウロコといった地元企業連合による買い取りにも期待していたのだが、資金力とか、早くに手を挙げたとかいうことで決まったということだろう。

後は、DeNA社がどこまで本気で球団経営を維持していこうかというところである。後は、横浜に残留ということになれば、いかに横浜市民、そして横浜という地域と、地域の子どもたちにとって応援したくなるようなチームづくりができるかどうか。マスゴミで噂されているような、知名度を上げることだけが目的だとか、監督・コーチ人事も人気先行でやるとか、そういうことはやめてほしい。

横浜の皆さん、そしてホエールズから続くベイスターズファンの皆さんにとっては複雑な心境だろうが、ともかくも球団の道筋は決まったことだし、横浜に残るということで、後はいかにファンが応援するかどうか。名前のほうもチームが強くなれば自然と耳に残り、いずれは違和感もなくなることだろう(最近でいえばソフトバンクとかダイエー、オリックスなんてのもそうだし、ふた昔前になればヤクルトとかロッテというのも奇異な名前に映ったことだろう)。プレーする選手たちは上位目指して頑張っていくわけだから、球団どうのこうのより選手を応援しよう、という気持ちで接すればいいのでは。

あと、TBSのニュース専門チャンネルのニュースバードでは本拠地の完全生中継をやっていたのだが、TBSは果たして来年もこれを続けてくれるのかどうか。

横浜スタジアムはフェンスが低くて見やすいという印象がある。スタジアムへのみかじめ料が経営を圧迫するのではという声もあるが、せっかくの球場である。何とかうまくやってほしいもの。また機会があれば、「DeNA対オリックス」という、何ともいかがわしい名前同士の対戦を観戦しに行くというのもありかな・・・・。

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巨人のコーチにBCリーグ監督2名就任

2011年11月01日 | プロ野球(独立リーグほか)

このところ急にBCリーグネタが続いて恐縮です。

さて先日は石川ミリオンスターズが独立リーグチャンピオンシップで見事3連勝し日本一の座に。このことでBCリーグの各チームを応援する人たちのブログにもいろいろな祝福の声が挙がっていた。

これでシーズン終了ということになったが、シーズン終了となるとNPBプロ野球と同様、「人事異動」の行われる時期である。BCリーグから育成枠でドラフトに指名された選手もいれば、任意引退、戦力外通告もある。また遅ればせながらドラフトも行われる。

そんな中で監督、コーチの退団、新任もある。監督の退団は成績不振とか、年齢からくる勇退とかいろいろあるが、NPBのチームに指導者として迎えられる場合もある。これまで、富山の鈴木康友監督が西武へ、石川の金森栄治監督がロッテのコーチに迎えられ、特に金森コーチは昨年のロッテの日本一にも大きく貢献した。

ここ数日、BCリーグのホームページで監督の相次ぐ退団が発表されていた。新潟の橋上英樹監督、そして群馬の秦真司監督。それぞれ前後期、上信越地区を制し、チームとしてライバル関係にあったところであるがそろって退団とはね・・・。

と思っていたら、クライマックスシリーズで敗れた巨人のコーチ就任が発表された。橋上監督は新設の戦略コーチ、秦監督はバッテリーコーチ。「野村ID」という表現もされたが、それぞれBCリーグでの指導者としての実績も買われたのではないかと思う。

P4260226独立リーグは選手がNPBへの夢を叶えるための一つの修業の場と言えるが、指導者を目指す、あるいはNPBでの指導経験をさらに活かすというコーチ、監督たちにとっても経験の場であろう。監督といってもどっかりとベンチに座っていればいいのではなく、自らが先頭に立って練習の相手も務めたり、バッティングピッチャーやらノックやらをやったり、そして技術指導もやる。そのうえで、1シーズン72試合を通しての采配も振るう。育成と勝負の両方をこなすわけだから、その経験というのは大きいのではないだろうか。

巨人というチームを決してひいきにするわけではないが、両コーチのこれからの手腕というのを見てみたいものである。

また、新潟、群馬の両チームの監督が誰になるかはわからないが、若くて情熱のある、将来的には指導者としてNPBでも活躍してほしい人材がいいなと思う。ネット裏よりこっちのほうがやり甲斐があると感じる人も多いのではないだろうか・・・?

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