まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

「伊藤嘉昭農園」のみかんをいただきながらTPPについて考える

2011年11月10日 | ブログ

TPPに関する論議が行われている。まあ結局とのところは交渉に参加するという政府に一任するということになり、慎重派もこれからは「条件闘争」という形になったようだ。結局「TPPで影響を受けるんだから政府は農業に対して補助金を出して・・・」ということになってしまうのか。それではまたバラマキになりやしないかと思うのだが・・・。

ただ、TPP交渉に参加するとはっきり言うのかと思えば、記者会見を一日延期するという。本当のところ、みんな何をどうすればいいのかわからなくなってしまっているんだろうな。

2011110922000000そんなことを考える中、実家あてに届いたダンボール箱。先にこのブログでも紹介した「伊藤嘉昭農園」で収穫した有田みかんである。私の名前で両親あてに注文したものである。

さっそくに箱を開けてみる。中からは鮮やかに実ったみかんの実がいっぱいに出てきた。酸っぱい中にも甘味が広がり、甘味だけではないコクもあり、普段スーパーなどで購入するのとは違った手作り感がある。

2011110922290000農園のホームページには彼のブログも綴られているが、収穫を迎えるまでの下準備、それは土づくりあったり草取りであったりするのだが、まさに地道な作業である。今年は新たな肥料も開発したとか。彼の場合は一人でやっているのだが、結構な面積がある。自然相手にいいなと思うが、それが朝から夜までの仕事となると私たち消費者には見えない苦労も多いことだと思う。

友人の作ったものだからという贔屓目を置いても、産地の味を楽しめることができる。ぜひ、興味のある方は1箱注文してやってくださいな。

http://blog.murablo.jp/shuunou/shop/

さて、みかんを食べながらまたTPPについて考える。「日本の農業を守れ」という観点から反対する人たちがいる。伊藤氏の場合は大規模経営農家というより、一人で有田のみかん畑を借りて栽培している、いわば職人のような生活なのだが、TPPについてはどう考えているのだろうか。

でも、「有田みかん」を食べると「やはり日本のみかんは美味しいな」と思うのではないだろうか。TPPに参加するとすぐ明日から日本の農業がダメになるかのような論調だが、必ずしもそうではないのでは。特にこういう食の安全が叫ばれる中、少々高くてもやはり国産の食物を支持する人は多いはず。まあ一方で安く手に入りやすいものがあってもいいと思うが、それが市場すべてを席巻するわけではないだろう。

農業の市場の論理がよくわかっていない者が言うことではないだろうが、ここは農家も「外国産に負けない、よりよいものを作る」という姿勢を見せてほしいものである。相当なご苦労があるのはわかるのだが、必ず支援する消費者も多いと思う。そうして日本の産業を強くする、そして逆に日本の農産物を外国で売ってやろうというくらいの気概がほしいと思う(どうも、反対派の様子を伝える報道を見るに、「こいつら補助金目当てで運動しているのか」と言う風に見えなくもなかったので)。

一つ言えるのは、このままほったらかしにしておいても何もいいことはないということで・・・・。

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