まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

観戦記~バファローズ対ファイターズ@大阪5月3日(オリっこデーに力なく零敗)

2024年05月08日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

5月のバファローズのスケジュールはなかなか大変なスケジュールである。1日の神戸から始まり、神戸~大阪~仙台~秋田~宮崎~鹿児島~那覇~大阪~北広島~所沢~広島~大阪。移動日込みの2連戦ながら3カード続けての地方巡業、そして交流戦も始まる。気候のよい5月だからいいが、同じ月で北海道、東北、南九州、沖縄で試合が組まれるとは、前年まで3連覇のチームにちょっとハンデをつけたのかなとすら思う。

さて、1日の神戸での敗戦(この日はリードして9回表を迎え、マウンドには平野があがったが、平野大乱調、安達の1イニング3失策もあり一挙5点を取られて逆転負け)を受けて、3日~5日は京セラドーム大阪でのファイターズ戦である。大型連休後半は父の一周忌もあり大阪の実家に戻ったのだが、その前に「立ち寄り」での観戦である。

5月3日、広島から大阪に移動する。大型連休期間中「のぞみ」は全席指定となったが、朝の広島始発の便ということで十分空席もあり、2人席ながら新大阪まで隣の席は空いたままだった。

早朝に大阪に移動したのは混雑を避けるためでもあったが、スタンドにてバファローズの練習見学ツアーに参加することにした。一般の開門時間だとホームチームの打撃練習はすでに終わっているので、早出してこうした光景を観るのも貴重な機会である。

その合間で身体を動かすのも間近で見られる。

ファイターズの選手もベンチ前に姿を見せる。そこに近づくのはかつて所属していた石川。

45分の見学時間はあっという間に過ぎ、ドームの外に出ると早くも大勢の観客が入場を待っている。この日も満員御礼は確実だろう。

大型連休、こどもの日もあるということで、3日~5日は「オリっこデー」として行われる。ユニフォームの文字がカタカナで「バファローズ」、そして帽子も「バ」の文字。背中もローマ字ではなくカタカナで、選手自身が考えた愛称が入る。こども向けのイベントではあるが、当のこどもたちの目にはどのように映っているのかな。

スタメン発表の選手たちもいつもとは違った笑顔である。

中嶋、新庄両監督のガッチリした握手でいよいよ試合開始。

バファローズの先発はファイターズに相性のよいコーヘー・東。右手のマメをつぶしたため登板間隔が空いた中での登板。山本由伸、山﨑福也が抜けたバファローズの先発陣だが、新加入や復帰組を含めて先発ローテーションは日程に余裕を持たせた組み立てである。

その東、まずは先頭の加藤、松本を打ち取ったが、3番に入った売り出し中の田宮にストレートの四球とする。続くマルティネスは詰まりながらも力でライト前にヒットを放つ。

ここで、5番に回った万波が左中間を破るタイムリー二塁打。いきなり2点を先制る。レフトスタンドが大いに沸く。

そして続く郡司がレフトへのタイムリー。本塁でのギリギリのプレーだったが、これにはレフトを守っていた西川のプレー、返球が緩慢だという声も出たようだ。初回から3対0となったが、さて、どうなるか。

ファイターズの先発は鈴木。先発、中継ぎといろいろこなす下手投げ。今季も開幕当初は中継ぎだったが、前週に続き先発に起用されている。

その鈴木に対し、スタメン復帰の帝国華撃団・福田がレフトへのヒット。1番が似合うというか、1番しか打てないというか・・。この後、森の四球もあって一死一・二塁とするが、4番・頓宮が最悪の併殺打・・。

2回表は珍しいプレーが生まれる。二死一塁の場面で、一塁ランナーの水野が牽制球の時に飛び出して一・二塁間で挟まれる。しかし一塁の頓宮がタッチの時にボールを落としてセーフ。記録上、ランナーの水野は盗塁死、そしてボールを落とした頓宮にエラーがついた。

後味が悪い中、続く松本のライト前への当たりを二塁のゴンザレスが回り込み、一塁でアウト。追加点を許さないプレーに大きな拍手が起こる(前の試合で、あのベテラン内野手が1イニング3失策というのがあったためか・・)。

ここで奮起したいバファローズ打線だが、鈴木の緩急交えた投球に翻弄される。最速140キロないながら、90キロ台のスローボールが有効。一方の東も2回以降は立ち直っているだけに、何とか点を取りたいのだが・・。

その鈴木、6回一死、79球で降板。左打者が続くし、球数からみてノックアウトではなく予定通りの降板のようだ。ここまで無失点で来ただけでもファイターズとしては上出来だろう。マウンドには左腕の北浦があがるが、て二死から宗、森の連打で二・三塁と同点のチャンスを迎える。

ファイターズはロドリゲスに交代。打者頓宮だが・・・力のないファウルフライで得点ならず。

ファイターズのラッキー7も東は三者凡退。初回だけが悔やまれるところで、結局8回途中、113球被安打5の内容だった。

終盤のバファローズにはチャンスが続いていた。7回裏は一死一・二塁で代打・セデーニョが登場するも空振り三振。

8回裏、ファイターズ5人目のマーフィーに対し、先頭の福田が四球で出塁。四球ではあるが小さくガッツポーズも出た。続く宗も四球で無死一・二塁。クリーンアップ、大いに期待だ。

しかし続く森がレフトフライ。そして頓宮が・・セカンドへのライナー。二塁から出ていた福田が戻れず併殺打。頓宮も悔しい表情。試合後、中嶋監督はこの場面の福田の走塁(帰塁)に苦言を呈していたようだが・・。ただ、打順の巡り合わせだと、いい場面で頓宮のところに回って来て、ことごとく潰してしまった形だ。それが4番といえば4番なのだろう・・・。

9回裏はファイターズ抑えの田中が登板。バファローズ打線には反撃の力なく、最後は「ドラゴン」杉澤が三振に倒れて試合終了。

お立ち台は今季初勝利の鈴木。参りました・・。

ファイターズとの3連戦、翌日4日の第2戦は先発・エスピノーザ、そして平野に代わって抑えを務めることになったマチャドの好投でバファローズが勝ったが、5日の第3戦は8回に登板した宇田川が崩れて逆転負け。5月も苦しい立ち上がりとなった。まだ序盤戦とはいえ、打撃不調は続くし、これまでチームを支えてきた投手陣にも陰りが見える。いやまだまだこれから・・・。

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