まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

鳥取にて1泊、日本交通バスで大阪へ

2023年09月22日 | 旅行記F・中国

8月26日、広島から高速バスで米子まで移動して新たな米子駅舎を見物し、観光列車「あめつち」にて鳥取に到着。その気になればこの日のうちに大阪まで移動することもできたのだが、せっかく山陰の県庁所在地まで来たのだから鳥取で1泊とする。

今回宿泊したのは駅近くのホテルアルファーワン。今回の行程、急に思い立ったようなところもあり、駅近くで手頃な料金のホテルの空きは少なかった。その中で全国チェーンの1室である。

部屋はまずまずとして、今回は駅前での一献としてある店に入った。ところが期待外れ、そもそもの接客がどうかという目に遭い、わざわざ予約したにも関わらず最初の一杯に口をつけただけですぐに出て来た。何か、残念だなあ・・。

ならばどこか別の店で仕切り直せばよいことだが、この時は「もうええわ!」と感情的になってしまっていた。今夜は居酒屋はなし。コンビニで買い物してホテルでの部屋飲みとするか。うーん、こうなるなら先ほど鳥取駅で駅弁を買えばよかったな(「とっとりの居酒屋」という一品もあるし)。あ、米子で買った「吾左衛門鮓」があったな・・。

ホテルに戻る前に、ふと思いついたのが鳥取温泉。当初は一献の後に入浴しようと思っていたが(身体にはよくないのだろうが)、こうなれば温泉に先に入って、その後部屋に戻って部屋飲みするほうが健康的だ。

向かったのは「元湯温泉」。1925年に開業、この辺りに湧き出た最初の温泉ということで「元湯」の名がつけられた。それだけ聞くと古色蒼然とした建物を想像するが、現在の建物は2006年に改築されたとのことで、昔ながらの先頭の雰囲気を保ちつつ快適に利用できる。入浴料も450円は銭湯価格だが、洗い場にはボディーソープが置かれていて良心的だ。

鳥取では以前、別の公衆浴場に入ったこともあるが、近隣の温泉も含めてなぜ熱い湯のところが多いのかと思う。地質などが関係しているのだろうか。

風呂でさっぱりしたのはいいが、外に出ると夜とはいえ蒸し暑い。近くのコンビニで飲み物等購入し、エアコンの効いた部屋に急いで戻る・・・。

さて翌27日、この日は京セラドーム大阪でのバファローズ対マリーンズ戦である。「Bs夏の陣」の最終戦。まずはホテルのレストランにてバイキング形式の朝食。それなりにメニューも豊富で、しっかりいただけた。

鳥取から大阪に向かうということで思いつくのは特急「スーパーはくと」だが、所要時間はいい勝負、そして価格で優位に立っているのが日本交通の高速バスである。「スーパーはくと」は大阪、新大阪に向かうが、日本交通のバスは梅田行きのほかに難波(湊町バスターミナル)行きも設定されている。難波まで乗り換えなしというのもポイントで、難波から京セラドーム大阪へは阪神電車で2駅だ。

鳥取駅7時40分発の便は伊丹空港、湊町バスターミナル経由の弁天町営業所行き。座席指定の高速バスの場合、現在は「発車オーライネット」や「高速バスネット」などの予約サイトで事前予約し、事前にクレジットカードやコンビニ払いで決済し、座席指定も可能である。またチケットレスにも対応しており、当日はWEBの乗車券を提示すればよい。

しかしながら日本交通の高速バスについては、事前予約こそ同社のホームページやメールで可能なものの、座席指定はできず、決済も乗車前に窓口で行う必要がある。何か、システムへの参入を拒む理由が日本交通にあるのだろうか。

座席は1ー2列配置の3列シート。1人席はほぼ全て埋まり、私が割り当てられたのは2人席の窓側。隣に相客がいなかったので別に問題なかったのだが、こうした席の配置はどのように決まるのだろうか。事前予約が早かった順?それとも窓口で決済した順? 席のリクエストはできるものかどうか。結局、1列席の全てと、2列席の窓側がほぼ埋まる乗車率で発車する。

まあ、前から2列目ということでまだ前方の景色も楽しめる。まずは鳥取市街地を抜け、国道53号線を走る。おしtr鳥取道に入り、千代川沿いの河原インターにて停車。この鳥取道も中国道の佐用に続く無料の高速道路である。

その後バスは用瀬パーキングエリア、智頭福原に停車する。いずれもここからの乗車はなかったが、これらの停留所で大阪行きのバスに乗る場合、決済はどのようにしているのだろうか。バス車内なので現金だけとか・・?

智頭急行は関西と鳥取を最短ルートで結ぼうとして建設、開通したのだが、後からほぼ並走するように開通したのが鳥取道である。それでも「スーパーはくと」の存在は大きく、松江道や尾道道の開通で徹底的に痛めつけられている木次線、芸備線、福塩線と比べると、智頭急行は第三セクターの中でも健闘している路線である。

佐用ジャンクションから中国道に入り、安富パーキングエリアで休憩のため停車。土産物コーナーには「揖保乃糸」が並ぶ。厳しい残暑を乗り切るためというわけではないが、夏の味覚を土産で買い求める。

この先の中国道も順調に走り、伊丹空港に到着。ここで下車する人が多い。トランクからキャリーケースを取り出す人も多い。鳥取にも空港はあるが、バスで2時間半かけて伊丹まで来れば飛行機の系統、便数も増えて旅の選択肢が広がるということか。伊丹空港に立ち寄るのは限られた便だが、こういう需要もあるものだと思った。

この後は阪神高速を順調に走り、大阪駅、梅田は素通りして湊町バスターミナルに到着。実質ここが終点のようで、残っていた客も皆さん下車したようである。

このまま大阪難波まで移動して、阪神なんば線でドーム前に到着。時刻は11時を回ったところで、まだそれほど混雑することもなく京セラドーム大阪に入ることができた。

この時はまだマジックが点灯したばかりだったが、それから順調に勝ち星を積み重ねて一気に優勝を決めてしまうとは・・・。

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