まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

米子駅がいなロード

2023年09月16日 | 旅行記F・中国

広島から高速バス「メリーバード」号でやって来た米子駅。この7月に駅舎がリニューアルされたばかりである。かつては昔ながらの国鉄の風情を残す重厚な建物だったが、南北自由通路「がいなロード」の新設も含めて新たな姿になった。昔は駅のホームでそばをすすり、「吾左衛門鮓」をぱくついたことがあったなあ・・。

橋上駅ということでエスカレーターで上がる。エスカレーターでは顔や手を手すりの外に出さないよう注意する音声が流れるのだが、そのセリフが「顔や手を手すりの外に出したらいけんよ、危ないけん」と、こちらの言葉である。そういうことをするのは子どもが多いだろうから、母親や保育士さんが呼びかけるようである意味効果的かもしれない。

合わせて、駅ビルとして「シャミネ」が入る。JR西日本の関連会社で、これまで松江、鳥取の高架下に店舗があったが、このたびは広大な地上駅の駅ビルの一角でのオープンだ。駅舎のリニューアル工事中には建物の前で営業していた土産物店とセブンイレブンも改めて「シャミネ」に入り、売り場面積も広がっている。新たに広島発のリトルマーメイドや、なぜか米子で仙台の牛たんの店、コクミン薬局や食料雑貨店のジュピターなどが入る。米子という土地柄、鳥取、島根両県の土産物はここで一気に手に入れることができる。昼食になるか夜食になるか、「吾左衛門鮓」も売っていたので購入する。先般1箱買い求めた際、土産用ということか切れ目が入っておらず、プラスチックのナイフもないので「吾左衛門鮓の恵方巻き食い」をしたことがあったが、今回はちゃんと駅弁用である。

さて、がいなロードである。米子駅は車両区もあり側線も広がっていて、広大な地上駅だったのだが、それ故に地元の人たちにとっては駅の南北の行き来は大回りを強いられ不便だった。この自由通路の新設で、自転車での往来(あくまで、押して歩く)も可能となった。通路の壁面や天井には県東部の智頭杉が使われている。夏は涼し気に、冬は木の温もりを感じさせることだろう。

そして・・これがある意味売りになると思うが、側線に停まっている電車、気動車を見渡すことができる。子どもも景色を楽しんでいたし、カメラを構えて窓ガラスにへばりついているその筋の人もいる。交通の要衝。

南口に到達。本来ならこの下に降りて駅舎を外から眺めるところだが、そのままここで引き返す。

さてここから観光列車「天地」に乗るのだが、乗車区間を少し延ばそうかと、いったん指定席を押さえていた松江まで行くことにした。その列車の発車時間もあったので、リニューアルされた米子駅の見物といいつつも、滞在時間はごくわずかなものである。まあ、山陰地区の乗り鉄でこの先米子に来る機会もあるから、改めて楽しむことにしよう。

米子13時42分発の出雲市行きに乗車。駅舎は橋上駅としてリニューアルされたが、ホームに降り立つと昔ながらの風情が残る(悪い意味ではない)。そしてキハ47の2両編成に揺られ、島根県に入り松江に到着。いったん改札を出て「天地」車内での飲食物を購入する。

ホームに上がるとちょうど「天地」が入線してきた。これから乗り鉄、呑み鉄の一時である・・・。

コメント