まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第26回中国四十九薬師めぐり~鳥取にて満願前祝い

2023年06月29日 | 中国四十九薬師

中国四十九薬師めぐりは満願に向けた最後の夜ということになった。鳥取駅前の「鳥取グリーンホテルモーリス」にチェックインする。天然温泉ではないものの大浴場があり、朝食やリラックススペースも充実している。以前の中国観音霊場めぐりの最後にも宿泊したところである。

チェックインの前に近くの提携駐車場にレンタカーを停めたのだが、提携施設に以前は「鳥取大丸」とあったのが、「丸由(まるゆう)百貨店」という名前に変わっている。最近、地方の百貨店が相次いで閉店、縮小する中で大丸も閉店したのかと思ったが、多少事情は異なるようだ。ここは大丸の直営店ではなく、元々あった「丸由(まるゆ)百貨店」が大丸と資本提携して「鳥取大丸」という名前だったのが、その後大丸との資本提携を解消してライセンス契約のみ存続していたが、2022年にその契約も満了となり、大丸の名前が消えたという。

さて、この日(6月10日)の夜は中国四十九薬師めぐりの満願の前祝いとしての一献である。中国観音霊場めぐりの時もそうだったが、岡山に始まり、広島、山口、島根と来て最後は鳥取、日本海の海の幸、山の幸で最後を締めるのはよいものである。そして選んだのは「スーパー居酒屋鳥取だいぜん」。鳥取のあれこれが並ぶ店である。

まずはプレミアムモルツで乾杯。「飲み鉄」もいいのだが、ハンドルを握り終えた後の一杯というのも緊張からの解放ということでよいものである。

そして鳥取のうまいものをいろいろ。まずは長いもの短冊、あごちくわ。

造りの盛り合わせは1人前でもさまざまな味を楽しめる。

「超おすすめ」とあった「酒ノ津産さば麴漬あぶり焼」をいただく。酒ノ津とは鳥取市街から西、白兎神社からもう少し進んだところにある漁港で、塩サバで有名だという。そこのおすすめということで「麹漬あぶり焼」をいただいたが、サバの脂を楽しむなら、シンプルにしっかり塩焼きでもよかったかなというのが個人的な感想である。

焼き魚の部としてハタハタの干物をいただく。これも鳥取の定番といっていいだろう。

地酒の飲み比べセットとして、瑞泉、日置桜、辨天娘とメニューの上から下への3種類を選択する。さらに改めて、瑞泉の純米大吟醸の冷酒を。結構いきました。

さまざまに楽しんだ後だが、日の長い時季ということもあり外はまだ明るい。では二次会・・というところだが、「だいぜん」の隣にあり、前にも入ったことがある立ち飲み屋は満員御礼である。ホテルに戻って大浴場に入ってのんびりしてもよいが、ふと、山陰線の気動車に乗ってみようということで駅に向かう。

乗ったのは、鳥取19時ちょうど発の浜坂行き。キハ47の2両編成は1ボックスに1人いる程度の乗車率である。土曜日の夕方となるとこんなものかという感じである。

列車に乗るだけが目的ならどの方向でもよかったのだが、浜坂行きに乗ったのは、先ほど訪ねた東浜に降り立ってみようということからである。夜の砂浜の景色を(おそらく一人で)見てみたいと思ったのだ。東浜到着は19時37分、そして帰りの鳥取行きは20時22分発である。

まずは隣の福部までの長い駅間を走る。さすがに走るに連れて外も暗くなってくる。そんな中、気動車ののんびりした揺れを心地よく感じる。この日は鳥取まで列車で来たといっても新幹線~やくも~スーパーまつかぜという爆走列車が続いただけに、ローカル線の夜の風情もいいなということで・・・。

・・・外が暗くなったのに気づき、次の疱瘡を聞くと何と終点の浜坂。あら・・・思いっきり寝過ごしてしまった。こういう形で兵庫県にまで入るとは思わなかった。さすがに「だいぜん」で飲んだのが良い具合に回りすぎたか。19時51分、浜坂着。

この時間だがすでに駅前は真っ暗である。折り返しは20時07分の鳥取行き。まあ、東浜で下車した後で折り返すのと同じ列車なので、鳥取に戻る分には同じである。さすがに今から東浜に下車する気はなく、そのまま鳥取に戻ろう。

「お元気でまたおこし下さい」というホームの看板も、何か刺さるなあ・・・。

この時間からの鳥取行きとなるといよいよ乗客は少なく、同じ車両に乗ったのは私ともう一人だけ。ガラガラなのをいいことに窓を開けて、外からの風と気動車のエンジン音を存分に浴びることにする(はっきり言って酔っ払いの所業だが・・)。

東浜に到着。乗降客はいない。先ほど寝過ごさなければここで下車して一人過ごした後にこの列車に乗ったわけだが、この記事をまとめている現時点の思いとして、仮にあの時予定通り下車したとして、この列車が着くまで結構時間を持て余すことになったのではないかな・・。

21時05分、鳥取到着。ホテルに戻る。

大浴場に入った後はリラックススペースにてくつろぐ。マンガもずらりと並ぶし、(私は食べなかったが)夜鳴きラーメンのサービスもある。

さて翌日(6月11日)だが、まずは朱印をいただくことができなかった第47番・東源寺にもう一度向かい、その後で第48番・大樹寺、そして第49番・森福寺で満願となる。まあ、東源寺はどなたかいらっしゃるだろうというのが前提だが・・・。

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