まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

勝ちに不思議の勝ちあり~オリックス対楽天観戦記

2010年03月21日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

Dscn8063パ・リーグ開幕2戦目。今季初めての京セラドーム大阪、オリックス・バファローズ対楽天戦に足を運ぶ。開幕シリーズということもあり、普段は購入することのない指定席をということで、一塁側のバファローズシートに陣取る。

Dscn7982今季からアヴァンス法務事務所がスポンサーについたとかで(このところ、法務事務所のCMなどが盛んですな・・・。一時消費者金融のCMがはやったようなものか)、新たに設置されたフィールドシートが「アヴァンスシート」と名づけられたり、内野の防球ネットが支柱式から吊り下げ式になったりと、このドームもマイナーチェンジしている。

Dscn8066Dscn8061_2さて先発は、オリックスが巨人から移籍の木佐貫、楽天が田中。移籍投手を開幕2戦目に持ってくるあたり、岡田監督の信頼も厚そうである。なおこの日は、前日起用方法をめぐって岡田監督からスタメンを外されたカブレラが4番・DHに座る。「DHはイヤだ」と言っていたのをどのようにうまく納得させたのか。まあ、カブレラとしても試合に出れなければ給料につながらないとあればこれは受け入れざるを得ないというところだろう。

その木佐貫、初回先頭の聖澤にいきなり二塁打を許すが、テンポ良い投球で後続を退ける。初対決ということからか、楽天の各打者も的を絞りにくいようだ。

Dscn8084一方の打線、開幕戦は勝利したものの5安打1点どまり。序盤は田中の粘りの投球にあと1本が出なかったが、3回裏、安打の赤田を置いて4番・カブレラのライトへの一打。一塁側スタンドから見る限りでは一瞬大きなファールかなと思ったが、これが伸びてライトスタンドへ。前日のスタメン落ちの鬱憤を晴らすかのような一発。これで2対0と先制。

Dscn8090しかし直後の4回、ラロッカの悪送球と四球でランナー2人出たところで、久しぶりにそのナマの姿を見る中村紀。センター前にうまくさばいて1点返す。一塁ランナーが三塁を欲張ってアウトになり後続は切れたものの、先制直後の得点にはちょいと心配な気がする。

Dscn8095そのいやな予感が的中したのが6回表。またもラロッカがボールをはじいてランナー2人を置くことになり、リンデン。ここで、本塁打だけは絶対に許してはいけないところをレフトにはじき返される。楽天ファンで埋まったレフトスタンドの最前列に落ちる3ランで、一気に4対2と楽天が逆転する。田中もここまで投球数が少なく来ているので、このまま完投負けかなと半ば覚悟する。

Dscn8103それでも7回は小松、8回は加藤大をリリーフに送り込むあたり、岡田監督も強気である。2人とも危なっかしいところはあったが無得点に抑える。

Dscn81118回、田口がレフト線を破る二塁打でチャンスをつくると、続く途中出場の山崎浩がセンター前にさばく。これで1点返し、4対3。この山崎は私らの中では「必殺つなぎ人」として、地味ながら曲者のプレーを見せてくれる。残念ながらこの回の反撃はここまでだったが、田中も交代したことだし、最終回で何とかならんかなとわずかな期待を持たせる。球場のボルテージもまた少しずつ上がってきた。

4人目の香月がぴしゃりと抑えた最終回の裏、楽天のマウンドには今季抑えのモリーヨではなく、昨年抑えの福盛が上る。これは何か意図があってのことなのかな??

Dscn8116その福盛から、一死後、これまで全くいいところのなかった後藤が渾身の一振り。打球は一瞬にしてライトスタンドへ。あまりにも良すぎる当たりだったのだが、実は打った瞬間よそ見をしていて見ていなかった。気づいたら打球がライトスタンドに落ち、一塁側が総立ちになっていた。これも、何だか怒りの一発っぽくて、いいやね。土壇場で4対4の同点に追いつく。

続くカブレラは三振に倒れたものの、ラロッカがライトへの二塁打。T-岡田はカウントが悪くなったところで歩かせる。ここで福盛をあきらめ、ブラウン監督が指名したのは小山。野村監督時代、抑え候補にもなったが結局定着できなかった投手である。迎えるは田口。この日はここまで3安打を放っており、サヨナラの期待が持てる。

ところが小山はノーコンなのかわざとなのか、田口を歩かせて満塁として、次の山崎浩との勝負を選択。先ほどヒットを放ったのだが果たしてここで決められるか・・・。

Dscn8128・・・・と思っていたら、小山がまさか大きく外れるボールを投げ、キャッチャーも捕れずに後ろにやってしまう。何とまあ、サヨナラ暴投。

そりゃあもう、グラウンドもスタンドも大喜び。山崎、意外性というか何か持っているわ。

Dscn8134笑顔の岡田監督はじめ選手がグラウンドに姿を見せて挨拶。YAHOO掲示板の影響からか、「そらそうよ!!」という声も近くで飛ぶ。ほんま、そらそうよ。

Dscn8143ヒーローインタビューは9回同点となる本塁打を放った後藤が選出。今季は3番固定(岡田監督から見れば、阪神の鳥谷のような役割、活躍を期待しているのかな)の中、チームに勝利を導く一打を多く放つことができるだろうか・・・・。

さて敗色濃厚だった今日の試合の勝ちを見て、楽天の野村前監督の名言の一つを思い出すことになった。「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」。特に9回裏の攻撃などは、相手が急にガタガタっと来て勝利が転がり込んだようなもの。でもまあ、後々この日の1勝がモノをいってくるかもしれないし・・・・。

Dscn7989久しぶりの開幕3連勝をかけて、明日22日は神戸での開幕戦。また私も神戸まで遠征する予定。選手の皆さん、好ゲームを期待してますよ!!

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