まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

把瑠都の大関昇進が決定的

2010年03月27日 | ブログ

ベースボール・マガジン社が隔週で発刊するDVDつき「国技大相撲」も、全20巻のうち早くも6巻目。今度は昭和から平成への時代の移り目、千代の富士の53連勝、もう一人の横綱・北勝海とともに九重部屋全盛時代である。この頃はまだ北海道や東北出身者が番付の上位を占めており、現在のようなモンゴル、東欧勢が幕内の半数近くを占めることは全く想像できなかった。小錦が大関になったが、曙が入門したばかりの頃。

さて、そんな大相撲であるが、朝青龍の引退で不人気が心配されていた春場所も、エストニア出身の把瑠都の大活躍で場所後の大関昇進が決定的となった。14日までで13勝、先場所12勝、その前こそ9勝だったがさらにその前が12勝だから成績は安定している。「2場所連続優勝しなければならない」綱取りと違って、3場所の勝ち星で決まる大関取りは、何だか会社の役職昇進に必要な査定ポイントを何年かにわたって積み上げていくのに似ているような気がする(私だけ?)。

ただ心配なのが・・・大関に上がると急に勢いが衰えてしまうケースが多いこと。最近昇進した琴欧洲、日馬富士にしてももう一つ存在感を示せていない。まあ、両横綱が強すぎたのだが・・・・。そんな中で、把瑠都の場合は荒削りなところが魅力である一方、まだまだ伸びしろがあるような気がする。ヨーロッパ出身の横綱が誕生するのもそう遠くない話かもしれない。

だからこそ余計に、日本人力士たちがもう一つピリッとしないのが気になる。

「横綱は時代背景を映している」という説に興味を持つ私としては、モンゴルとヨーロッパで東西の横綱を張るということは、国際経済における「ジャパン・パッシング」だの「ジャパン・ナッシング」の時代を映してしまうということになってしまうのだが・・・・。

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