カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

ひばりはやはりスターだった   東京キッド

2013-05-12 | 映画
ひばりはやはりスターだった
東京キッド/斎藤寅次郎監督

 一言で言うと美空ひばりに尽きる映画。
 僕らの子供の頃には子役といえばケンちゃんだった。そういう記憶があって子役というのは一時の流行りのようなもの(それでもずいぶん長くケンちゃんは子役をやってたようだけど)という達観があった。
 美空ひばりについては後の歌手の姿しか知らなかったのだが、昔から凄かったという話は親からも聞いたことはあるようだ。大人で唄が上手いのも素晴らしいが、映画を観ると子供の頃からずば抜けて上手いのが分かる。芸も達者だし、はっきり言って凄過ぎる。当時の人が熱狂するはずだよ。現代風とはちょっとばかり違うところもあるけど、今デビューしても間違い無く一世を風靡してしまいそうだ。そのまま死ぬまでずっとスター。これはもう、当たり前過ぎることだったんだと改めて思う次第だった。
 お話としてはけっこうどうでも良いスジで、結末がそうなってもホントにそれでいいのか疑問が残るような内容だったのだけれど、コメディとしても楽しいし、何となくおしゃれな映像もあったりして、得な映画だという感じではあった。
 出演している俳優さんたちもなかなか豪華だった。堺正章のお父さんも出ている。アチャコのなんということもないことをしゃべりながらおかしい感じもよく出ている。昔の芸人というのは、やっぱりどこか普通でない感じがにじみ出ていて、恐らく舞台芸と兼用しながら映画の世界でも活躍していたのだろう。普通っぽいのは難しくなるかもしれないが、俳優目当てで映画を観る人には良い時代だったのかもしれない。もっとも今でもそういう期待のある人は居るんだろうけど、芸風というのはやはり今とは違うものがあったんだろうね。娯楽映画だけれど、同時にこれは記録映画とも言えるのではないだろうか。
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