やっと一日目は過ぎた

普通だったら遅れ気味でスケジュールを追っかける生活をしているくせに、あまりにも順調に事が進みすぎて、時間をもてあましています。しかし本番は明日。明日さえ過ぎれば、気分からまた、違った世界が待っている事でしょう。

激しい雨が嘘のよう

　なんとなく体が重たい感じながら、薄暗い雲の朝を歩く。出張の移動日なので、こまごまと歩くことは予想されるけれど、まとまって歩けるかは不明。点数を稼いでおくという感じかもしれない。
　稲刈りがすっかり終わったところは下界の方が多いような気がする。山間部にはまだ青い稲も見られる。植えたのは時間的に逆だったろう（水は上から下りてくるから）ことを考えると逆転現象といえる。成長が早いことがいいことなのかは現時点で不明。
　ずいぶんリアルな案山子があるなあと思ったら、どうもマネキンにメイクまでしてあるようだ。さらに干した稲にネットまで張ってあり、どうしても雀さんには来てほしくないという意志は人間の僕には伝わる。おそらく農協には出さず、自宅で消費する米なのだろう。農家だって自分の食べる分は、さらに丁寧に作る。いや、その先は別にいうつもりはない。
　自宅につく頃には雲行きがさらに怪しくなってきていたが、通勤のために車に乗り込むと激しい雨に変わった。ライトを点灯しなければならないような薄暗さ。今更だが傘を忘れている。駐車場からはダッシュだなあと思いながら小雨になるのを期待して運転した。結局かなり濡らされた訳だが、現在はウソのように日がさして、鳥たちが平和にさえずり合っている。
　おっと、時間が無いのは僕の方だった。それとなく出張前のおさらい準備は済んだはずだが、後は道中に考えることにする。またはどの本をお供に持っていくか、そろそろ決断しなければならない。