カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

水戦争勃発

2007-06-17 | 雑記
 曇りに霧のような雨が時折落ちてくる。傘が必要なのか微妙である。一応降っている感じもあるので、苗の水やりはお預け。宿直の農業部門の顧問でもあるI永さんも、「よかろう」ということである。
 しかしながら水問題である。15日から順番にため池から水が下ってきているわけだが、どうもその順番どおりに水が流れていない様子だという。熾烈な水争いである。掃除に来ている農業部門裏監督であるT岡さんから「水戦争勃発」を解説してもらった。特に土日の間に何とかしたい勢力が幅を利かせて跋扈しているものらしい。既に裏ルートは全開で水を下らせている。ウチの田んぼの下にあるF尾さん宅の田は代掻きが完了した。ウチが水を落とす先の田んぼなので、既に火種がともったわけである。百姓をしない人には分かりにくい話だろうけれど、順序が狂うと先々まで怨恨が残る。この時期に日本全国で農業関係者の暴力事件が頻発する。時には口論の末刺されるなどという記事も出ている。すべてが農業だけではないが、水問題を疑ったほうがいいと思う。僕は何度もバールや角材を持って怒っている人を目撃している。ああいうもので人を殴ると、時には死ぬのであろう。
 気分の悪い人が出て、日直の看護婦が病院へ行ってしまった。ちょっと手薄になってバタバタと介護の仕事が入る。いつの間にか昼になって久しぶりに食事の介助などもする。腕が鈍ってずいぶんこぼしてしまった。もう少し椅子を机にくっつけるように、とUめちゃんに指導された。
 Sげる君はアルツハイマーなのでかなり痙攣が激しい。頭がぐらぐら動くのでとてもスプーンを口に運べない。しかし後頭部の一部を少し押すようにすると、痙攣の振動が少しだけ緩む。そのタイミングを見計らってサッとスプーンを口に運ぶのである。コツをつかむとそう難しいことではないが、その間に食べ物の三分の一は失われてしまった。

 厨房のT口さんが漬けたというわさび漬けのキュウリを昼食のときに分けてもらう。風味があってものすごくおいしい。こういう食べ物は初めて食べるなあ、と思った。魚と野菜の掻き揚げのおかずももちろん美味しかったのだけれど、このキュウリの力の前にかすんでしまった。

 夕方散歩。久しぶりに遠くまで歩いて気持ちよかった。汗はじっとりとかいてしまったけれど、そんなに不快ではない。むしろ汗をかけないということが積み重なっている毎日が不快なのかもしれない。酒屋のガラスに張られているビールのポスターがまぶしく見える。この誘惑の季節になってきたのであろう。
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