カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

発展するのは不便である

2007-06-10 | 雑記
 せっかく対馬だったので釣りのセッティングがあった。船でアジを引いたのだが、まずまずの釣果。子供をつれてきたかったなあ、と思いながら釣っていた。さて、適当に量が釣れたので帰ろう、という声を聞いて引き上げていると、ものすごく竿が重たくなった。あがったのはマトダイであった。口が蛇腹のように伸びている。その変な形と変な模様なのでつれた喜びより気持ち悪くなったが、ものすごく旨いのだという。ちなみにフランス語ではこの魚をサン・ピエールというんだって。後で刺身にしてもらったが、確かに旨かった。肝も旨いという話である。焼いても旨いというが、僕には記憶がない(食ったことがあるはずらしい)。
 主催者にはいろいろと気を使ってもらって、いろんな体験ができた。しかし、体力は使って非常に疲れた。そこのあたりは報告するのもなんとなく疲れて省略する。
 友人のA留君の実家の前の道も通って懐かしかった。今回は過密スケジュールなので連絡もしなかったが、近くに来たのに残念であった。
 食事をした店の人の出身が関東だという話で、やっぱり帰りたいという話を聞きだしたいというような趣旨の質問ばかりする人が居た。仕方なくその人は帰りたいと言っていたが、僕はフェアじゃないと思った。この人は子供も4人生んで島民を増やしたと感謝されているんだそうだ。そういう話ならまあ、面白いかな。
 今は過疎地が寂しいという意見が主流だろうが、近い将来過疎地こそ贅沢という認識が生まれると思われる。仕事もない土地に暮らせる人とは、ものすごく金持ちが、その土地の本当の地場の人しか許されないことになるだろう。エネルギー問題が深刻になればなるほど、そういう将来が近づいていくだろう。僕は率直に現時点でもかなりうらやましい。まあ、現在も過疎地に居るので特に島民がいいというわけではないが…。
 ネット社会には、場所なんて関係ない。便利な場所なんて、本当にあるんだろうか。
 それに帰りたいと思うのは、島から関東に出ている人だって同じことであろう。都市になればいいという感覚は、既に廃れた概念ではないだろうか。住んでいるまちは、できるだけ発展せずにいてほしいものである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする