ブログ・アビット

埼玉県新白岡の学習塾、アビット新白岡校の日常と教室長の日常をお送りします。

「心理学のことが面白いほどわかる本」レポ(1)

2007-05-21 | 勉強に役立つ書籍

◆◇◆「心理学のことが面白いほどわかる本」渡邊芳之・佐藤達哉(中経出版)より◆◇◆

やる気を起こすメカニズムがある!

はじめは、注目するべき内容のまとめです。
次にアビットからの補足となります。

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やる気の源は正の強化にあり

数学が苦手な中学生が、試験前に一念発起して猛勉強し、前よりかなり良い成績を手に入れたと想像してください。
努力が実ったことも好子として彼の行動(数学の試験勉強)を強化しますが、同時に先生や親からほめられたり、友達から注目されたりといった社会的強化もふんだんに与えられます。
その結果、彼は次の試験のときもがんばって勉強し、数学の成績がだんだん上がっていくでしょう。
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「正の強化」とは、行動に伴って良いことが与えられ・・・。
それによって行動が増える現象です。

アビットでも常に研究している「やる気」の作り方とは?
 
やはり、良い結果が出せたこと、ほめられること、周囲に評価されること・・・。
勉強でも仕事でも同じことですね。
「正の強化」を意識的に生み出して、成果を上げていきましょう♪

「子どもがやる気になるまで待って・・・」という考え方では、何も起こりません。
「やる気」は、子どもの周囲の大人が、どのように子どもに接するかで生まれます。
もちろん、まずは行動する、もしくは行動させることですね☆

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正の強化は転移しやすい

正の強化は同時に「数学の勉強が楽しい」「次の試験が楽しみだ」という感情を生み出して、自分から進んで勉強する、という態度につながります。
つまり彼は数学の勉強が「好きになる」のです。
また、数学の勉強への感情は簡単に他の科目へも転移しますから、彼は英語や理科の勉強も好きになり、自分からがんばるようになる可能性があります。
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勉強に困っている人は「一点突破」が有効です。

どれも苦手なら、あれこれまんべんなく勉強するのではなく・・・。
どれかひとつを集中的に勉強しましょう。

他のテストが0点でいいと言っているわけではありませんよ。
あくまで、平均点くらいは取る必要がありますが。

「一点突破」で、どれかひとつは良い点が取れた場合・・・。
「ああ、あのくらい勉強すれば、うまくいくんだな~」という成功体験が生まれます♪
そして「それなら、他の教科もやってみるか!」となれば理想ですね。

一点突破した後は、転移を目指しましょう☆

・・・次回へ続く。

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中1数学 マイナスのマイナス

2007-05-21 | 本日の授業

Cimg0562

写真は、070509、中1数学の授業です。

中1で最初の「正負の数」、“マイナスのマイナス”の勉強でした。

アビットでは、「海のエレベーター」を使って説明しています。
海面が、0m。
海面よりも上がプラス、海面よりも下の海中がマイナスです。

「海のエレベーター」は、風船とおもりによって上下するのです(←ありえないけど)。
風船は、プラスの役割。
おもりは、マイナスの役割です。

風船が3つで、おもりが2つなら、プラス1です。
風船が2つで、おもりが3つなら、マイナス1です。
これが、正負の数のたし算となります。

今日は、正負の数の引き算ですよ~。

風船が2つで、おもりが3つの場合・・・。
現時点では海面からマイナス1、海の中ということになります。

おもり(つまりマイナス)を、2つとって(つまり引いて)みてください。
エレベーターは、軽くなって上に(つまりプラスに)2つ上がります。

結局、海面からプラス1の場所に上がることになりますね。

式にすると、こんな感じです。

 -1-(-2)
=-1+(+2)
=+1

「海のエレベーター理論」によって・・・。
マイナスを引くことは、プラスの方向に行くのでしたね。
「引く引く」となっている式は、「足す足す」に変えましょう。

または、こんな考え方もありますよ~。

プラスは■、マイナスは□としましょう。

+■■
-□□□

上のセットでは、マイナスの方が1つ多いので、合計マイナス1となっています。

その合計マイナス1から、□を2つ引いてみましょう。

+■■
-□

上のセットは、プラスの方が1つ多いですよね。
だから、合計ではプラス1となります。
マイナスを引くと、プラスになる(近づく)ことが分かりましたか?

式にすると、やっぱりこんな感じです。

 -1-(-2)
=-1+(+2)
=+1

他のやり方では、学校の教科書に載っている数直線を使うのが一般的ですね。

理屈がわかったら、あとは実際にアタマと手を動かしましょう。
なにより、行動が大切ですよ。
教わって「分かった!」では、自分で「できる!」までは行っていません。

「引く引く」を「足す足す」にして、たくさん計算しましょう☆

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