◆◇◆「心理学のことが面白いほどわかる本」渡邊芳之・佐藤達哉(中経出版)より◆◇◆
やる気を起こすメカニズムがある!
はじめは、注目するべき内容のまとめです。
次にアビットからの補足となります。
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①やる気の源は正の強化にあり
数学が苦手な中学生が、試験前に一念発起して猛勉強し、前よりかなり良い成績を手に入れたと想像してください。
努力が実ったことも好子として彼の行動(数学の試験勉強)を強化しますが、同時に先生や親からほめられたり、友達から注目されたりといった社会的強化もふんだんに与えられます。
その結果、彼は次の試験のときもがんばって勉強し、数学の成績がだんだん上がっていくでしょう。
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「正の強化」とは、行動に伴って良いことが与えられ・・・。
それによって行動が増える現象です。
アビットでも常に研究している「やる気」の作り方とは?
やはり、良い結果が出せたこと、ほめられること、周囲に評価されること・・・。
勉強でも仕事でも同じことですね。
「正の強化」を意識的に生み出して、成果を上げていきましょう♪
「子どもがやる気になるまで待って・・・」という考え方では、何も起こりません。
「やる気」は、子どもの周囲の大人が、どのように子どもに接するかで生まれます。
もちろん、まずは行動する、もしくは行動させることですね☆
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②正の強化は転移しやすい
正の強化は同時に「数学の勉強が楽しい」「次の試験が楽しみだ」という感情を生み出して、自分から進んで勉強する、という態度につながります。
つまり彼は数学の勉強が「好きになる」のです。
また、数学の勉強への感情は簡単に他の科目へも転移しますから、彼は英語や理科の勉強も好きになり、自分からがんばるようになる可能性があります。
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勉強に困っている人は「一点突破」が有効です。
どれも苦手なら、あれこれまんべんなく勉強するのではなく・・・。
どれかひとつを集中的に勉強しましょう。
他のテストが0点でいいと言っているわけではありませんよ。
あくまで、平均点くらいは取る必要がありますが。
「一点突破」で、どれかひとつは良い点が取れた場合・・・。
「ああ、あのくらい勉強すれば、うまくいくんだな~」という成功体験が生まれます♪
そして「それなら、他の教科もやってみるか!」となれば理想ですね。
一点突破した後は、転移を目指しましょう☆
・・・次回へ続く。