西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

つれづれに(中身は大事)

2014年04月20日 | カントリー&ウェスタンの本
   
古いけれど情熱を感じる本 
天神に行った時にときどき寄る古本屋さんで珍しい本に出逢った。本というよりか会報誌ですがまあクラッシックカントリーが好きな人にはお宝に出逢ったみたいなものです。私は全くその存在すらも知らなかったものです。 
「アメリカ民謡研究会誌 Western Journal Jan.1959 新年号 Vol.2」と書いてあります・・・・昔関西地区にあったCountry & Western 音楽愛好会の会報誌なんでしょう。1959(昭和34)年となっていますが、その時代って私のような団塊世代が小学校4~6年生に当たると思うので日本の Country & Western 音楽にとっては相当に古い時代にあたるもので、私なんかはまだカントリーの”カ”の字も知らなかった頃のものなんですね。 
 
びっくりするのはその内容の濃さです、紙質は昔のワラ半紙で決してよくないのに載っている内容ときたらその何十倍で、情報が少なかった時代を思うと、こんな情報がどうして入手できたのだろう-と不思議に思えるくらいで 今から見ても内容の濃さは一級品だと思う。ジミー・ロジャースの表紙は幹部会員の方の手書きで秀逸。小さく目次を載せてみました、点線の右には執筆者の個人名があるので削りましたが皆さん熱心さの塊(かたまり)という感じです・・・・・この American Folk Music Society の会長さんがなんと昔から音楽評論活動されている清水敏夫さんです、私は清水さんからカントリーのLPレコードを頂いたことがありますが こんなに古くから活動されているとは思いませんでした、この会報誌をみて納得です。 氏は Hank Williams 総論という記事で他の人と対談されています。折りしも Hank Williams ジュニアがデビューするかもしれない-という頃の話で ”ランダル君(ハンクの息子)が大成することに期待はしているが、僕は必ずしも彼がハンク芸術の後継者でなくともよいと思う。寧ろ攪乱したウェスタン界をオーソドックスなサウンドに引き戻す立場の人になって欲しいと思うね。”といわれています・・・・・ 
 
その頃からすると随分年月が流れて 今はもっとカントリーミュージックが混沌としています・・・・私なんか新しいカントリーをほとんど知らなくなって 果たして自分はカントリ-ミュージックが好き、Country Music ファンです-と自信を持って言えるんだろうかと懐疑的になっています。 

この会報誌を見てよかったのは111曲の Jimmie Rodgers 全作品表が載っていて各曲にジミーが歌ったときのキー(CとかGとかEフラットなど)が書いてあることでした。それに、Folk Singer シリーズという記事でカール・サンドバーグ(Carl Sandburg)のことが載っていて彼の「 Cowboy Songs and Negro Spirituals 」というLPレコードの写真が載っていたことです(私は初めて知りました)。

最後に当時の関西地区の会員の方達の一覧表がありますがその数の多いことにびっくり、高齢になられても皆さん Country Music 魂は健在でしょうかね。

さて、載っているクイズコーナーもハイレベル、参考までにひとつはこんな具合です「 Porter Wagoner Trio は Satisfied Mind のヒットで俄然有名となりましたが Trio とは Porter Wagoner のほかに誰と誰でせう」ですって・・・・・どうでしょう。 まあ私達だって好きだったらベンチャーズやブラザーズ・フォーのメンバーを今だにいえるくらいだから当時の人達にとっても言えたんでしょうかね。 

古い本なのに刺激になりました、200円でした (写真は本の表裏と目次の一部です)
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7 コメント

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>・私なんか新しいカントリーをほとんど知らなくなって 果たして自分はカントリ-ミュージックが好き、Country Music ファンです-と自信を持って言えるんだろうかと懐疑的になっています。 (凸椪)
2014-05-03 16:52:20
アタシも最近になって遅ればせながら、今風の(?)カントリーアルバムを数枚購入しましたが、一部のアーティストの作品を除いて全く馴染めず、自分が浦島太郎サンになってしまった気分です。Shania Twain とか Taylor Swift,Keith Urban なんかの新進アーティストのCDも聴いても、一向にノレず、ただ金と時間の無駄遣い感だけが残る結果に唖然!(まぁたまたま相性の好くないアルバムをゲットしてだけかも知れませんが…)考えてみれば、ビートルズ・ローリングストーンズの残党も70才を超えるわけだから、いくら保守色の強いカントリー畑にあっても彼らロック界の“無形文化財”よりもS.TwainやK.Urbanの方が若い世代ということで、無理に納得するように務めています。昨今ではロック音楽だけじゃなくて、ヘビーメタルだのヒップホップだのと不可解なサウンドが現れているから、ソノ手の“現代音楽”に洗脳されて連中が演ずる歌曲が、果たして正調カントリーと同一視するのにも無理があろうかと…??
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凸並さんへ (ハンク秋山)
2014-05-05 22:14:49
こんばんわ、連休はいかががお過ごしでしょうか。 
現在進行形のカントリーをほとんど知らなくて果たしてカントリーミュージックが好きですといえるのかな-というのはいつも思っていることなんです。でもね、ホントに気に入るものに出会えることがないんですよね・・・・・もう出だしを聴いただけでアッ駄目だというのがいかに多いことか。出だしのドラムのリズムを聴いただけでアレルギーを起こしそうなことが多いです。すこし古いかもしれませんが Book Off で Pam Tillis、Shania Twain、Trisha Yearwood、k.d.lang、Kathy Mattea、,Mary Chapin Carpenter といった女性歌手を見つけて買ってみましたが95%位はカントリーとは思えなくてお金の無駄だったなあ・・・・と思ってしまいました。音に個性が感じられないからCD1枚聴くのが苦痛です・・・・そういう訳で今ではオムニバスCDしか買わないようにしています。たとえフィドルやスティールギターが入っていてもカントリーを感じられないってどういえばいいんでしょうね・・・・・コメント有難うございました
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ありがとう (清水敏夫)
2014-05-26 13:59:07
ハンク秋山さん
古本屋で「アメリカ民謡研究会」の古い会誌を見つけられ、
貴サイトでご紹介いただいて懐かしく拝読しました。
出来れば、私の対談ページをコピーしていただくと嬉しく存じます。

交流戦で、福岡ソフトバンクと阪神タイガースが戦ったとき、
貴兄を思い出しました。仲良く1勝1敗でよかったですね。
ご投稿をお待ちしています。







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清水さんへ (ハンク秋山)
2014-06-01 13:29:24
了解いたしました。 
5/30夕方に原本をお送りしました、そちら方面で多くのカントリーファンの方達のために役立ててもらえば幸甚です・・・ではまた
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ありがとうございました (清水敏夫)
2014-06-08 07:38:25
お送りいただいた会誌は、
多くの方に喜ばれています。
ありがとうございました。
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追伸 (清水敏夫)
2014-06-09 04:52:22
今月4日にLPをお送りしましたが、着きましたか?
もし着いていないのでしたらご連絡ください。
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受け取りました (ハンク秋山)
2014-06-09 06:59:42
清水さんLP有難うございました。私には過分のお礼でしたのでびっくりでした、不在配達になっていたので(6/7)土曜日に受け取りました。 まだ聴いていませんが珍しいものが並んでいて楽しみです・・・・私のブログの中で追々載せていきたいと思います。 過日IndyさんからもCDを送っていただいたのにまだお返しも出来ていません、なぜかパソコンのメールができないものでブログのこの欄が唯一の連絡ルートです、不便です。 
Hylo BrownのLPを入れて下さったのには嬉しかったです私の好みをご存知なんですね。 会報誌が役立ってよかったです・・・・・ではまた
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