荒野の決闘 (My Darling Clementine)の名場面・・・・・私なりのなんですが・・・
(1)酒場でアープとクラントン一家が出会う場面は緊張感があってなかなかいい・・・・牛泥棒と末弟ジェイムズ殺害の探索のために保安官を引き受けて町に残ることにしたと一家に告げる時「それはそれは・・・・ところで名前は?」 という老クラントン(ウォルター・ブレナン)に対して「アープ・・・ワイアット・アープ」と答えるところで、クラントン一家の面々の顔が一瞬(驚いて)硬直してしまうところがある・・・・当時の西部でワイアット・アープの勇名がとどろいていた(以前ダッジ・シティの名保安官だった)ことを思わせて思わずニヤリ・・・としたくなる場面です。
(2)ポーカーをするアープと酒場女チワワ(リンダ・ダーネル)の出逢いの場面も面白い・・・・歓心を引こうとしてアープに無視されたチワワが ”1万頭の牛がいなくなった~ ” とからかうように歌いはじめると憮然としてジロリと見るアープ、ちょっとユーモラスなところだ・・・・
(3)アープとドク・ホリデイ(ビクター・マチュア)が酒場で出会うところも緊迫感~打ち解ける場面への移り変わりが素晴らしい・・・大人の西部劇だなあ・・と感じさせるところです。
(4)トゥームストンの町に教会が建つのを祝って町の人達が踊る場面でアープがぎこちなくクレメンタイン(キャシー・ダウンズ)を誘って踊るところ
(5)クレメンタインにほのかな恋心を抱いたアープがバーテンの老マックに「おやじ、恋したことがあるか?」とたずねるところ
(6)最後のクレメンタインに別れを告げる場面で「クレメンタインという名前が好きです」とさりげなく告げるところとバックの広大な西部の風景場面・・・・・など見ていると枚挙にいとまがないほど名場面があって、まさしく西部劇の名作にふさわしいといえます。
僕は1965(昭和40)年のリバイバルで見たのですが、初めて見たときは画面がやたら暗いのとスローテンポの展開に今ひとつ強い印象が残りませんでした。が、その後何度か映画館で見たりビデオやレーザーディスク、DVDと見るにつれてこの映画の持つ良さが判るようになって来ました・・・・・DVDていいですね、見るたびに色んな発見ができて、より深くこの映画を味わうことができるから。できるだけ大きな画面で見ることだと思います(西部の風景はテレビには入りきらないから)、ジョン・フォード監督の偉大さがよくわかります
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