

先週の週末からインフルエンザで熱と気分不良に苦しみながらやっとのことで5日間の仕事を全うした。体調がもうすこしだったけれど今日(4/2)土曜日の午後から虎の子の1万円をもって天神に出かけた。終映時期が迫っていると思って西部劇 ” トゥルー・グリット ” を見た後、タワー・レコードに寄り今年(平成23年)になって初めてのCDを1枚買った。電車乗り場に行く途中 東北震災の募金活動をしていたので交通費だけ残して全部募金して帰る・・・・・。
”トゥルー・グリット ”は実は3/21春分の日に一度見に行ったけれど 疲れていたせいか不覚にも半分くらい眠ってしまって消化不良のまま帰ったのだった(入れ替え制だから出ないといけなかった)。映画の前半がどうも緊迫感がなかったせいでもあるけれど眠気が・・・・・。今回は私のように男ひとりで見に来ている人がけっこう多くて、中年の夫婦、若い人もちらほらでした。東京あたりでは若い人達も見に来ているということらしく好ましいことです。
パンフレットを読んでみると「 ジョン・ウェイン(1907~1979)が悲願のオスカーを手にした ”勇気ある追跡 ”(1969/ヘンリー・ハサウェイ監督/原題:True Grit )から41年。同名のオリジナル原作(チャールス・ボーティスの ”True Grit ”)をより忠実にリメイクした傑作西部劇が誕生した。常にあらゆるジャンルでオリジナリティ溢れる映像世界を創り上げ、世界の映画ファンを驚嘆させる異才の兄弟監督ジョエル&イーサン・コーエンが、自身のテーマに通じる ”追跡 ”を布石として新たに挑んだ ”トゥルー・グリット ”である・・・・・全米で2010年12月22日に公開されるや全米メディアや観客から喝采を浴び、まさにコーエン兄弟の最高傑作との呼び声も高い・・・・」 といったことが書いてあります。
<ストーリー> 父親を何者かに殺されたわずか14才の牧場主の娘マティ・ロス( 全くの新人ヘイリー・スタインフェルドが好演 )がオクラホマ州境の町フォートスミスを訪れるところから物語は始まる。 父親の死を見届けて 形見の銃を譲り受けたマティは自らの手で犯人チェイニー(ジョシュ・ブローリン)に罪を償わせることを固く心に誓い、父の仇を討つために大酒飲みで片目の老連邦保安官ルースター・コグバーン(ジェフ・ブリッジズ)を雇って犯人追跡を依頼した。同じく別件の殺人事件でチェイニーを追う若きテキサス・レンジャーのラビーフ(マット・デイモン)を加えた3人で果てしない犯人追跡の旅が始まった・・・・・そして・・・・という具合に進んでいきます。
この映画の評価は自分にはちょっと難しい。若い人達はどう感じたのかとても興味があります、よかった、面白くなかった・・・・は各自の興味や感性によるのでまちまちでしょう。色んなタイプの西部劇をせめて5~6本くらい見ることができれば比較も出来るんでしょうけど 現状では年に1本あるかないかの西部劇なので これしかない西部劇、しかもアメリカでアカデミー賞に10部門もノミネートされた作品ですから日本上映があっただけでもよかったと思いたいです。
感想としては・・・・・・
ジェフ・ブリッジズは去年の「クレイジー・ハート」の落ちぶれたカントリー歌手の印象が残っているので飲んだくれの保安官役としては私的にはトミー・リー・ジョーンズとかロバート・デュバルあたりがはまり役かな・・・・でしたがまあそれでもよかったかな。
悪漢達の悪らつさが具体的に表現されていないのでマティが父の仇を追う動機が弱いのも弱点ですね。それとマット・デイモンはミスキャストかなあ・・・・彼の雰囲気はテキサス・レンジャーの厳しさが足りない感じがします。 西部劇ファンからするとラビーフがテキサス・レンジャーの誇りについて述べたてているところがあります・・・レンジャーは焚き火の近くでは寝ない-とか、ここは水がすぐ近くにあっていいな・・・俺なんか馬のひずめにたまった水分でしのいだりしたこともあるぞ・・・・なんて話をすると ここはテキサスじゃないからとかテキサスの奴からはよくそんな話をきくよ・・・・・と軽くいなされるところなんかが原語での会話の妙味としての面白いところなんでしょうけど。 25年後に中年婦人になったマティが Wild West Show に出ているというコグバーンを訪ねてくるシーンで座長のコール・ヤンガーとフランク・ジェームズと話をする場面がありますが ”このクズ!”と捨て台詞で悪態をつくところも面白い・・・・・・西部に名を轟かしたヤンガー兄弟、ジェームズ兄弟の生き残りの片割れ達もまともなマティからすれば元悪党のクズ・・・・ということなんでしょうきっと(smile)。 映画の中で使われている音楽も異色で全て Sacred Song が使われていて、 ”Leaning On The Everlasting Arms ”を中心に ”What A Friend We Have In Jesus(友なるイエスは)”などで、場面によってはしんみりとした効果を出しています(西部劇の映画音楽としては異色)。
まあとにかく昔のジョン・ウェインの ”勇気ある追跡 ”と比較するなんてことはあまり意味が無いことで、純粋に今の西部劇として楽しむのがいいと思います。
各県の主要都市ぐらいは上映して欲しいなあ・・・・・上映館が少なすぎます(苦苦)
別な話ですが、”西部劇”という文言を宣伝に使うと女性客が来ないからダメ・・・・と映画会社自身の人がいうなんてことは正しい方向ではないですね。昔は西部劇が好きな女性も多かったんですから堂々とこれは西部劇ですと宣伝して欲しいです。西部劇とはこんなもんだ・・・・・としないと なんでもかんでも「愛するものを守るために~」とか「愛のために~」とかの宣伝文句は女性からみてもいやだなと感じるのではないでしょうか・・・・・どうでしょう。歯の浮くような付け足し宣伝文句は止めて欲しいものです。
また余談ですが、ジェフ・ブリッジズのお父さんロイド・ブリッジズ(1913~1998)も俳優でした・・・・・有名なところではゲイリー・クーパー主演の西部劇「真昼の決闘」で野心家の保安官助手役で出ていました、私のような団塊世代にはテレビドラマに「潜水王ネルソン」というのがあってその主人公・・・・・といえば思い出す人がいるかもしれません。
私は楽しく見ましたが、特に嬉しかったのが、絞首刑のシーンで、史上有名な首吊り人ギョージ・マリドンが出て来たことです。生涯60にんを吊った、苦しまない様に、すぐに首の骨が折れる様に縄の掛け方を調節する名人との伝説の持ち主です。
コグバーンが仲間の副保安官を連れず一人で列車強盗逮捕に向かう事は、史実上はありえないのですが、話を面白くさせる為には仕方ないのでしょう。