西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

西部劇 22 [ ロンサム・ダブ (1)]

2010年02月28日 | 西部劇映画
Lonesome Dove (1) ー Leaving(旅立ち) ー  
テレビ西部劇ドラマ 1988年アメリカ作品 ( 1989年度エミー賞7部門受賞!!)


今では年を重ねて渋い演技を見せている2人、ロバート・デュバルとトミー・リー・ジョーンズを主人公にした1989(平成1)年公開の長編テレビ西部劇ドラマ「ロンサム・ダブ」第1集を見た。以前・・・とはいってももう20年位前になるんですね 早いなあ・・・テレビで見て以来の再見で、ビデオ(VHS)で4巻の長編テレビドラマになっていました。10年近く前 博多駅前の Book Off が開店する時に記念セールがあり中古ビデオのバーゲンセールがあった中にレンタル専用に販売されているものがたくさん混じっていた。閉店したレンタル店流れのものなんでしょう・・・・(レンタル専用ビデオはまともに買おうとすると新品が1巻1万円以上の正価がついているものです )・・・・・・4巻で1200円と超格安だったので買ったのでした。 いずれ見ようと予定したものの1巻が90分を越える長編なので積んだままにしていた・・・・・実に丁寧に作られた作品で、アメリカ西部開拓時代の過酷な自然条件、カウボーイの実態、Cattle Drive がいかにハードなものだったか、その他色々な西部の気質や事象が実話的に盛り込まれていて 優れたドラマであることが判ります。
補足を加えながら解説を載せてみることにします・・・・・

<第1集 Leaving >1870年代、元テキサスレンジャーズ隊長ガス・マックレイ(ロバート・デュバル )と同僚のコール(トミー・リー・ジョーンズ )は引退して 今ではリオグランデ河沿い南テキサスの埃っぽい田舎町ロンサム・ダブで牧場(ハット・クリーク牧場)を経営していた。 ガス曰く・・・「お前(コール)が働きすぎる分 俺が怠けてバランスをとっているんだ」とか「お前(コール)はオシメをつけたままスコットランドから来たからアメリカ人じゃない」と云うと「それでも俺はアメリカ人だ」と応える堅物のコール・・・・等など悪態を突き合いながらも2人は何とか牧場を切り盛りしている・・・・がこの先何の希望も持てず貧しいままだ。

ある日、元同僚で放浪の旅に出ていたジェイク(ロバート・ユーリック)が10年ぶりに帰郷し、2人にモンタナ行きをもちかける。モンタナの素晴しさを語るジェイクの話に心動かされたコールはモンタナに行こう-とガスに話すのだった。 はじめは渋っていたガスだが かつての恋人クララがネブラスカ州オガラーラに住んでいる・・・・とジェイクから聞かされて 再会を夢見て出発を決意する。 
新天地を求めるコール、憧れのサンフランシスコ行きを信じて恋仲になったジェイクと旅立つ娼婦ロリーナ(ダイアン・レイン)。それぞれの思惑を胸に苦難の旅が始まるのだった」・・・・・となっています。

でも 実はもう一方の話が同時進行していきます・・・・・10年ぶりに帰って来たジェイク自身はアーカンソー州フォート・スミスの町で拳銃沙汰を起こし 放った弾丸がたまたま通りかかった市長に当たって落命させてしまった-という事件から逃れてきたという問題を抱えていた。死んだフォート・スミス市長の妻ピーチは 市長の弟で保安官のジュライ(クリス・クーパー)に犯人のジェイクを追って捕らえるように圧力をかけ追跡行に駆り立てます・・・・・・この保安官ジュライも身重の妻エルミラに逃げられるという悩みをかかえている・・・・・というわけで 以後物語は " ガス達モンタナへのキャトルドライブ一行 " と " ジェイクを追跡する保安官ジュライ " の2本立てで進んでゆくことになります・・・・・それぞれの行く手には過酷な運命が待ち受けています。多くの登場人物が自然の力の前に、不慮の事故あるいは 戦い、争いの前にいとも簡単に死んでいきます・・・・・それが厳しい開拓時代の西部だったといわんばかりに・・・・。

私の感想・・・・・Texas Rangers 時代からの付き合いであるコールとガスの丁々発止のやりとりが面白いし・・・・始めの場面では牧場での日常が描かれています(馬のひずめ削り、井戸掘り作業、荒馬ならし、カウボーイ達の食事風景・・・・飯が不味いとコックに悪態をついてコックにやりかえされるところなどは 西部劇ではいつもの情景(smile)。当時も多かったという黒人カウボーイ ディーツ(ダニー・クローバー)も存在感があって Good. 

モンタナへ旅立つ前にリオグランデ河を越えてメキシコに馬、牛を盗みに行くんですが、”元テキサス・レンジャーの俺もとうとう馬泥棒になったか・・・”と自嘲するところは笑えるところ・・・・・他にもインディアンへの恐怖、砂嵐や平原での落雷の恐怖、家畜暴走(スタンピード)の物凄さ、渡河の時マムシの大群に襲われる恐怖など--アメリカ西部で実際あったと思われるようなシーンが軒並み出てきてドラマに引き込まれていきます・・・・・・脇役陣も存在感があってGood。  
第1話で気に入ったシーンは・・・・・キャトルドライブの途中で ガスが牧場の看板を取りに帰り、町で酒場の店主リッピーと話すところ・・・・・店主が「この店はもうだめです、私はロレーナを愛していたんです・・・」というと「 あんただけじゃないみんなそうだ、ロレーナはあせって相手を間違えた・・・・達者でな 」と言って握手して別れてゆくところ・・・・・面白いことにかわいがっていた子豚2匹がガスの馬車の後を追っいていきます・・・・・(smile)・・・・続く。

それにしてもロバート・デュバルとトミー・リー・ジョーンズの2人が渋い演技でいいなあ・・・・・1980年代は西部劇映画がほとんど不毛といっていい状況だったので目立たなかったけれど このテレビ西部劇は超がつくほどの秀作でした・・・・・DVDで発売になって今の時代でも多くの人に見てほしい作品です・・・・レンタル店にビデオがあれば絶対のオススメ。写真はガス役のロバート・デュバルと娼婦ロレーナ役のダイアン・レイン

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2 コメント

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Unknown (TJ)
2020-04-26 20:51:53
オガラーラ、行ってみます。
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オガララ (ハンク秋山)
2020-04-29 07:11:39
TJさん私の古い記事にコメントいただいて有難うございます。「ロンサム・ダブ」は今はCDボックスで発売されているようですね・・・続きを載せきれていませんでしたので再度見てみようと思うきっかけになりました・・・有難う。オガララという地名、私の持っている地図には載っていませんでした
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