西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

カウボーイ ソング 34 [ エディ・アーノルド (4)]

2010年11月21日 | つれづれに
  Eddy Arnold (4)
米国盤 RCA Victor Records AYL-3754(原盤はLSP-2578) Cattle Call

(1)The Streets Of Laredo (カウボーイの哀歌 or ラレドの通り) (2)Cool Water (3)Cattle Call (4)Leaning On The Old Top Rail (5)Ole Faithful (6)A Cowboy's Dream (カウボーイの夢) (7)The Wayward Wind (8)Tumbling Tumbleweeds (さまよう枯葉) (9)Cowpoke (10)Where The Mountains Meet The Sky (11)Sierra Sue (12)Carry Me Back To The Lone Prairie (淋しい草原に戻しておくれ)(13) (Jim)I Wrote a Tie Today


このレコードはアメリカでも何回も出されているエディ・アーノルド(1918~2008年 テネシー州出身)の1963(昭和47)年発売の Songs Of The West ともいえるアルバムです。 タイトルが ” Cattle Call ” だし、ジャケットもエディのアルバム群の中ではそれらしい雰囲気がある方です ( Eddy Arnold のLPジャケットは数が多い割りに本人の顔写真だけの工夫の無いものが大半で面白味に欠けるという印象です・・・・この点はマール・ハガードにも感じることですが )。

カウボーイ ソングの古典曲 (1)The Streets Of Laredo (=Cowboy's Lament)を、生ギターとコーラスをバックにスローでゆったりした調子でスタート。(2)Cool Water は往年のカウボーイコーラスグループ The Sons Of The Pioneers (以下 パイオニアズ) のオリジナルメンバーだった Bob Nolan の作品で、彼等の名唱で有名な曲です。かのハンク・ウィリアムス Sr. もギター弾き語りで歌っていたほどなので昔からインパクトのある曲だったのでしょう・・・・Pioneers の写真でトップの2人のうち黒いハットをかぶっているのがボブ・ノーランです。
(3)Cattle Call は1954(昭和29)年にこのエディ・アーノルドの唄でヒットしたカントリーヨーデル曲でエディ自身も何度かレコーディングしていて彼のテーマソングみたいになっていました。近年ではリアン・ライムスとエディが一緒に歌ったものがあって初期の頃のリアンの唄が光っていました。この唄についてはオリジナルの Tex Owens 以来カウボーイ系の歌手には古くから名唱がたくさんあります(以前の記事 大好きなカントリーソング-1- ”Cattle Call ” も参考にしてください)。
(4)Leaning On The Old Top Rail もギター、コーラスでゆったりと歌う(5)Ole Faithful はパイオニアズの名唱がありますがここでのエディはゆったりめに歌っています。(5)A Cowboy's Dream (カウボーイの夢)はイギリスの ”My Bonnie Lies Over The Ocean ” と同じメロディ・・・・・カウボーイ ソングの古典になりますが 原曲の起源がイギリスにあることを思うと アメリカのルーツをそのまま表しているような唄ではないでしょうか。(6)The Wayward Wind はテックス・リッターの唄で有名です。
(7)Tumbling Tumbleweeds はアメリカ西部で風が強い日に見られる転がり草のことですが パイオニアズの初期テーマソングになっていたようで、これも Bob Nolan の作品・・・・・意外に人気のある曲で 昔から多くの歌手にカバーされています。(8)Cowpoke とはカウボーイのこと。ちなみに Cowboy、 Cowpoke 、Cowhand 、Cowpuncher などは同義語ですがおそらくその筋では微妙に使い方が違うんだろうと思います(あるカウボーイに関する本で Cowhand と呼ばれるのが一番の名誉だね・・・・と書いてあるのを読んだことがあります)。ヨーデルを入れてゆったりと歌っています。(9)Where The Mountains Meet The Sky もスローで、(10)Sierra Sue 、(11)Carry Me Back To The Lone Prairie と続き、(12)(Jim)I Wrote A Tie Today は語りを入れた唄です。

このアルバム、全体にスローな曲が多いことと 生ギターと男女コーラスを伴ったモダンなナッシュビルサウンド仕立てになっている(1960年代の風潮なので仕方ないでしょうか)ので Cowboy Song がもつ独特の土臭さやアメリカ西部の雰囲気があまり感じられず、1曲だけポツンと聴くといいな-と感じるんでしょうが13曲を通しで聴くと途中で退屈で眠くなってしまいそうです・・・・・もう少しアップテンポの曲や緊迫感のある音作りがあるとよかったのに・・・・と思わせるレコードでした・・・CDになっているかも知れませんが??
コメント
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