西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

懐かしのカントリー&ウェスタン -155-(ハンク・スノウ 4)

2010年11月23日 | ハンク・スノウ
 Hank Snow (5)
米国盤 Camden Records CAS-2160 My Early Country Favorites

(1)Sunny Side Of The Mountain (2)With This Broken Heart Of Mine (3)Bluer Than Blue (4)Rose Of The Rio (5)The Days Are Long, I'm Weary (6)I'll Tell The World That I Love You (7)Blue Ranger (8)The Galveston Rose (9)When That Someone You Love Does't Love You (10)You Played Love On The Strings Of My Heart


私が今でも一番好きなカントリー歌手としてあげているハンク・スノウ(1914~1999年 カナダのノヴァ・スコシア州出身)の初期録音を集めた1967(昭和43)年発売のLPレコードです・・・・・私は1971(昭和46)年頃に買って聴いた時すごく感銘を受けて気に入りのレコードの1枚になりました。まさにハンクの ”My Early Country Favorites ”のタイトルに偽りのない内容のものです。

前回 ”大好きなカントリーソング ” で話題にしたハンクのギター弾き語り曲 ” Sunny Side Of The Mountain ”を1曲目に 全曲ともまさに哀愁のカントリーソングといっていいくらいの初期 Hank Snow の独特の世界を展開してくれます。(2)With This Broken Heart Of Mine は哀愁たっぷりのスティールギターの伴奏と歯切れのよいベースリズムに載って歌うスノウの歌にしびれます・・・・ハンク自身が弾く生ギターのリズムギターもしっかりと聴かれます。(3)Bluer Than Blue はくすんだような音色のスティールギターにハンクのギター、ブルーヨーデルを入れて気だるいブルースを歌う・・・・・今時はとても聴かれないような雰囲気の歌だと思います( steel guitar が秀逸)。
(4)Rose Of The Rio は軽快な中に何故かハンクの歌には哀愁があります・・・・・最後の方でジミー・ロジャースばりのブルーヨーデルを入れています。(5)The Days Are Long, I'm Weary これも気だるそうなジミー・ロジャース調のブルースで、途中チラと相づちをうつような語りを入れたヨーデル入りの歌・・・・・J・ロジャースの信奉者としての特徴が出ている曲。

(6)I'll Tell The World That I Love You はハンク自身ギターの弾き語り・・・・・ギターの名手だけに歯切れのよいリズムを刻んで軽快に歌い飛ばしていきます・・・・・こんなギターを弾きながら歌うスタイルも今の時代には聴かれないものと思います。(7)Blue Ranger は初期ハンクのテーマソングになったこともあるというブルージーな哀愁たっぷりのスティールギターがなんとも素晴らしい曲です・・・・ほとんど単音で高度なテクニックは使っていないのになんとも素敵な響きでスノウの歌を引き立てています。(8)The Galveston Rose もハンクのギター弾き語り・・・・それも単なるダウンーアップのリズムの刻み方ではなくてアクセントの入った独特の breaking 入りなのでブルーヨーデルの歌と相俟ってナイスフィーリングです

(9)When That Someone You Love Doesn't Love You これも哀愁たっぷりのスティールギターにハンクの生ギターだけですが素朴な感じがいっぱいのカントリーバラッド曲、最後の方で入れるブルーヨーデルが素敵でいやがうえにも曲のよさを増幅しています。(10)You Played Love On The Strings Of My Heart 歯切れのよいスティールギターにのって軽快なアップテンポに歌い飛ばしてゆくスノウの歌が最高!!

・・・・・・・・ハンク・スノウの歌の特徴は舌の運びが滑らかなので聴いていてとても気持ちがよく、哀愁のある歌であっても一種爽快な余韻が残る感じを受けます、特に初期カナダ時代のハンクの曲群については スノウがアメリカでの成功のきっかけになった1950(昭和25)年の大ヒット曲 ”I'm Movin' On ”以降の曲群とはどこか違っているような印象を受けます、ヒット曲等とは無関係の・・・・・ひと言で云うと超素朴な Country Song かな・・・・今の季節(秋)によく合います。

カナダ時代のハンクのCD全曲集がドイツの Bear Family Records 社から出されたのでこのレコードが単発のCDとして出ることはないかも知れませんが古いものなので廉価盤CDとして出るといいなあ・・・・というのが私の本音です。
コメント (5)
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