銚子・角巳之・三代目

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

3人寄れば...。

2021年09月15日 | 日記・エッセイ・コラム

過日、成田山参道にて。ここに鎮座されるのはお不動様(不動明王)でここに文殊菩薩様は
いらっしゃらないかと思いましたが、ふと3人寄れば文殊の知恵なることわざ...思い出しま
した。この3という数字、日本人の思考回路の中に取り込まれているのかもしれません。

成田山参道の名物は、うなぎ...。松・竹・梅の3種類あります。相撲の世界でも三役揃い踏み
なんてありますし、政治の世界でも三役(大臣、副大臣、政務官)...。一説には日本人は両極端
を嫌う傾向が強く、AかBかを迫るより、3つ示して真ん中を選択させる...。あくまで傾向ですが。

最近、こんなお話が...。経理の責任者が一人で30年、会社のお金を管理していた。信頼しきって
いたが不正が発覚した。一人に任せるのはダメでしょ...ということで2人にした。今度は結託して
不正が起きた...。それでは3名に...。今度は3人結託して不正が行われるのではないか...。

会社の大切なお金を管理する3人(幹部)が結託して不正を...。もしそうであるならば、その会社
(組織)の行く末...どうなんでしょう...。3人寄れば何が起こるのか...。文殊の知恵が出るかも
しれないし、暗黒世界に落ちるかもしれない...。魔が差す前に信心...、正五九参りの帰途にて...。

お米のこと...④

2021年09月14日 | SDGs

食糧安保という言葉、或いはUボート等戦争の記述を持ち出すことも無く、自国で食糧が賄えない
状態を自立した...ということが出来るか否か。また数千年の歴史を有する、日本人の主食を生産する
稲作農家が、これほどまでに疲弊するのは何故か...。他に選択肢が増えたから...。豊かになったから。

選択肢が増えて、豊かになると(自給率がこれほど低い島国なのに)生産者が疲弊するのは何故?
今回のコロナ禍は、このことを痛切に訴えかけてきたように思います。他方、都道府県別の自給率。
北海道が1位で200%超、100%超えは秋田、山形、青森、新潟、岩手...米どころばかり...。

生産量多くて、人口が減少。そんな統計意味ないじゃないですか?という声も聞こえてきそうですが
緊急事態宣言だ、県境越えは謹んで...そんな時代です。或いはモノはあるけど、(日本)国内輸送が
麻痺してしまい運べない...。こんなこと、あるかもしれません...。

世界人口は2050年に97億人、2100年には109億人との予想が出ております(各種統計参照)
SDGsは宇宙船地球号時代の最上位概念、地球号にも“定員”があるんですかね...。誰かがそう呟きました...。
さてこの話題またいずれ。写真は知人の稲作農家自慢のベンツ(自称)...。超高性能です...。

お米のこと...③

2021年09月13日 | SDGs

お米の消費量が減少したこと...。一つには人口減もあるのでしょうが、最も言われていることは
豊かになったこと...。豊かになって選択肢が増えて、お米以外にパンとかパスタとか美味しいもの
が沢山あって...。豊かになって選択肢が増えて、良い事なのに主食の生産者が疲弊する...皮肉です。

他方、大豆、小麦製品の値上げ等の話題が巷に溢れております。コロナの影響も大きいようです。
さらには海上貨物の問題...。モノはあっても運べない...。海外依存度が高い商品(TVではワイン
等が取り上げられていましたが)は運べないので、販売中止に追い込まれる....と。

2020年・カロリーベースの食料自給率は37%と過去最低レベル。数字のマジックとして
挙げられるのは食肉生産、例えば牛肉は生産額ベースだと57%ですが、カロリーベースに直すと
11%...。同豚肉は46%と僅か6%(農水省発表資料等参照)飼料の海外依存が高いからです...。

島国イギリスは、第二次大戦中に大陸からの物資をドイツのUボートに悉く沈められ、国内自給の
重要性(というよりも生死にかかわることだ)と理解した...と何かの本で読みました。暫くぶりに
(日本)国内でも食糧安保という言葉が聞こえてくるようになりました(続きは次回に)


お米のこと...②

2021年09月12日 | SDGs

1反(300坪)の田んぼから、お米の収量は約10俵くらい...。昨年(令和2年度)の米価は
1俵あたり13,000円前後。単純に掛け算して、1反の田んぼで収入は13万円...。ここから
経費を差し引くと...。いくら日本人の主食を作り続けてきたプライドと言っても...であります。

今年は1俵9,500円くらいじゃないか...と言われてます。昨年の水準ですら、経済的なこと
だけ言わしてもらえば、やってられないよ...ということであったのに、今年はそこからさらに
35,000円も手取りが減る。それが1町歩(3,000坪)、10町歩となったら....。

知人の生産者、50町歩と言う大きな面積で生産しておりましたが、今年は10町歩ほど、
飼料米に転換したそうです。飼料米への転作は国や地方自治体から奨励金が出るし管理も食用
に比べれば楽なんですけど...。稲作農家とお話していると、...なんですけど。行間を感じます。

なんですけど...。こういう行間、本当は~したいのだけれど、仕方ないね...。こういう何か
悔しさ、やるせなさ、そういう感情を押し殺したような雰囲気がありました。訪問したのは
写真のような曇天でしたので、さらに暗い雰囲気になり...。(続きは次回に)


お米のこと...①

2021年09月11日 | SDGs

私の周囲(千葉県北東部)では、稲刈り最盛期⇒終盤戦を迎えております。行く先々で稲作
農家の方々の表情は暗い...。それもそのはずで、今年の米価は近年にない低水準...。作付け
段階でほぼ分かっていたこととは言え、実際に目の当たりにすると、声も出ない...(本音)

農水省等のHPにて、何故米価が下がっているのか?について解説がありました。1)需要は
減少している。昭和37年(1962年)の日本人一人当たりのお米消費量118kg/年。
平成30年(2018年)53.5kg/年。約50年で消費量・半減...。

2)作付け面積は減少していない...。減反政策で作付け面積を減らしているようですが、実際
はそれほど減っていない。様々な理由が有ろうかと思います。まず言えること、田んぼは米
を作る工場ではないこと。地域の治水、利水、景観等々、多面的機能を有しているのですから...。

そして最後、3)新型コロナウイルスの影響...。特に外食需要の大幅減により、業務用需要が
減退している。上記1)~3)、なるほど...良くわかる理由です。結果..今年の米価は1俵あたり
1万円を割り込むのではないか?と言われております...。(続きは次回に)

小魚④

2021年09月10日 | SDGs

現在、時代の大きな変わり目と言われております。新たな何かを...。とかく新しいということ
について強調されがちですが、新しいものは古いものの延長線にあるとすれば、今行うべきは
過去(そう遠くない時期:10年くらい前まで)に行ってきたことの検証...と思っております。

10年前に、もったいないな...と思っていながら、思うだけで何の行動もできなかったこと、
あるいは行動したけれど上手く行かなかったこと...。これらについて再チャレンジしております。
時間が過ぎて、状況も変化し受け入れて頂ける土壌も整いつつあるように感じております。

人間様が食べられないものはペットフードに...。こんな時代ではありません。現在ペットは
家族同然の時代。人間様に銚子港水揚げ鮮魚の価値を見出して頂けるなら、家族同然のペット様
にも同様、銚子港水揚げ鮮魚を原料としたペットフードもいけるのではないか...(仮説)

技術力(商品力)の裏付けなど、課題はありますが、SDGsの時代に日本で一番水揚げ量の
多い産地が、水揚げされた魚を有効に使えていないのは恥ずかしい...。これが原点であります。
これから過程(プロセス)を開示しながら、これら小魚類の取組...、定期的に掲載して参ります。


小魚③

2021年09月09日 | SDGs

過程を重視と言っても、漁師の皆さん頑張っているのだから、これら魚を買って下さい...。これも
ちょっと違う気がする...。頑張っているのは漁師さんだけでなく、それを運び、販売する...等々、
お客さんの口に入る前のすべての人もまた同じ...。ただし結果が全てなら端的に売れれば良い...。

市場で値が付かずタダでも良いから持って行って...となりまして、無料(タダ)で頂いてきた魚
を売ってきました...。原価ゼロ円、すべて儲けです...。これは価値の話ではなく、流通過程における
利益の分配(あるいは偏在)の話...。プロセスとは部分の話ではなくて取組全体と思うのです...。

写真中央にアジが見えます。これより大型のものはアジフライに最適で価値が高く、同様に小さい
ものは素揚げ等でゼイゴ(味の両サイドの固い部分)が気にならないので、これまた価値が高い。
然るにこのサイズ、中途半端で価値を見出し難かった...。ただし用途を変えたら...。

ペットフードに最適と分かりました。製造工場も専用のラインを云々ではなくて、既存の水産
加工場の現有設備で工夫する...。こういう小さな実験を繰り返しているうちに仲間が集まって参り
ました。こういう“まとまり”がプロセス・エコノミーの基本かと思うに至ります(続きは次回に)

小魚②

2021年09月08日 | SDGs

魚を見ると、ホウボウ、カナガシラが多く見えます。双方ともにサイズが大きなものはヒラメや
タイに匹敵するほど高値になる魚ですし、真ん中に見えるのはカスゴと呼ばれるチダイ(エラの
部分に血が滲んだような跡)の幼魚。こちらは小さくても美味ですが、処理に手間が掛かる...。

処理に手間が掛かっても、美味しいなら評価されても...ということですが、今回の場合は数が
まとまっていなかった...。ただそれだけ...。もったいない云々と叫んでみても状況は変わらず。
そんな魚、お裾分け頂きました。美味しかったです...。有難い事ではありますが、これもちょっと...。

SDGsの要諦は持続可能であるか否か...。水産資源(魚)の保護のため休漁期間はじめ厳しい
基準を守っている漁業者が水揚げした魚に一部とはいえ評価が付かず(小さい等の理由で)、
端的にお金にならない...。資源守って漁業経営が破綻(持続可能でない状態)本末転倒であります。

思っているだけで行動しないのは、何も思っていないのと同じこと...。10年以上も同じ論法で
ブログを書き綴り、気が付けば(このこと:小魚の扱い)について具体的に何の結果も得ていない
自分に気付きました。そんな時に、プロセス....という本に出合い...(続きは次回に)


小魚①

2021年09月07日 | SDGs

小底解禁し、近海地魚の水揚げが再開されました...。写真、船の方々がサイズが小さい、数が
まとまらない等の理由で、入札に掛からなかった(落札者がいなかった)ので、何か試作用に
使えないだろうか...と持ってきてくれた魚たち...。いわゆる小魚類、雑魚(ざこ)...。

いつも雑魚はないだろうと思いながら、ついこの表現を使ってしまうのですが、今回は便宜的
に雑魚という表現使わせて頂きます。小魚というのは文字通り小さい(サイズ)の魚という
意味であろうし、あるいはこれが本当の地魚(利用法含めて)かもしれないと思います。

昨日のプロセス・エコノミーの考え方に従えば、水揚げされて数がまとまり、魚体も大きい
もの...これが(結果)。然らば、その過程において網に入ってしまった小魚は結果ではない
のか?と言えば、否...。これも結果であります。ただしお金になったかどうかは別問題...。

一つのモノサシ(サイズ等)しかない場合、同じ過程を経ているのにその基準から漏れたら
アウト...。これはおかしいですね...ということ、ずっと昔から言われ続けて参りましたが...。
SDGs...、この考え方が浸透してきた昨今であります。この話題、数日続けます。


プロセス・エコノミー!

2021年09月06日 | 日記・エッセイ・コラム

最近読んで腑に落ちた一冊...。プロセス・エコノミー...。バックナンバー眺めていたら、当ブログ
本や商品の紹介は行わない云々とか、話題がバックナンバーと重複ご容赦をとか、そういう枕詞が
多く見受けられました。本日をもってそんなまどろっこしい枕詞を省略致します。

本や商品の紹介...と言っても、筆者の方や製造業者さんが知り合いの訳でなく...。ただ日常の中で
これは...と思ったものについて自分なりに感想を。ただそれだけでありますので...。ということで
本日も前置きで半分になってしまいました...。それではプロセス・エコノミーのこと...。

ちょっと前まで、過程など知ったことか!結果を持ってこい。結果を...。こんな会話良く聞きました。
しかしながら昨今、結果が出たとしてもその寿命(結果の恩恵を享受できる期間)が短い...。そんな
状況の中で、結果のみを求めるとどうでしょうか...。やる気を無くすか、不正がはびこるか...。

モノではなくてコト...。コトを行うのは人...。随分前からそういう事は言われて参りましたが、漸く
時代が追い付いてきたのかもしれません。本の解説など私にはおこがましいことなので、明日から
私自らが本を読んで腑に落ち、仕事の場で実践しているささやかな事例をご紹介致します。

網置き場

2021年09月05日 | 日記・エッセイ・コラム

心の原風景とでも呼べるもの...。何も綺麗な風景だけでなく、他者から見れば何だそれ...と言われて
しまうような場所、モノ...。例えば、電柱とか公園の壊れかけた遊具とか...。風景にそこで得た体験や
感情を重ねるが故であると思います。この網置き場...、私にとっては原風景の一つかもしれない...。

銚子の海沿い(岸壁)を通ると、写真のように網(漁具)が山のように積まれている風景に遭遇します。
銚子では何の変哲もない風景...。漁師さんが陸に上がってこの場で網の手入れをしている...。50年前に
戻ったような感覚になる時があります...。たまたま付近を通り掛りましたので写真を...。

この場所、先般掲載の中堤防(の突端付近)...。幼少期、釣りを始めたばかりの頃、父親に連れられて
この場に来て、仕掛けを投入したらスズキ(正確にはセイゴというサイズですが)がまさに入れ食い...。
一撃で釣りの面白さにハマってしまった場所...。久しぶりにこの場に立ち往時を思い出しておりました。

統計資料を遡ると、この頃の銚子の人口は8万人を超えていたようです。現在より約3万人も多い...。
漁業者の数も船舶数も現在の数倍規模...。網置き場の周囲にも漁師さん多く、そんな賑やかさも懐かしさ
の一因なのかもしれません。ただし現実を直視...、もはやそこに人はおらず心の原風景は心の中に...。


大型(長距離)トラック②

2021年09月04日 | 日記・エッセイ・コラム

今から15年ほど前の事です。当時はセグロイワシ(カタクチイワシ)が大量に揚がっていて
この魚が養殖のエサに最適という事で、たくさんの水産加工場さんがエサ(飼料用)として出荷
しておりました。その作業、典型的な2社見ました。仮にA社、B社とします...。

A社さんは、お客様に15kgと言っているのだから水を抜いた魚の重量が15kgであるべきだと。
15kgより魚の重量が少ないとお客様に迷惑を掛けるので、魚の重量が15.5kgくらいになるまで
入れる。B社さんは、それだと500g損するので14.5kgくらいにしてあとは水で増量する...。

B社さんは商売上手と言われ、A社みたいに多目に入れたら、僅か500gでもトラックの積み荷は
20㌧(しかも何台も)、とんでもない金額になる...。これが儲けなのに...と。ただこれがまかり
通ると、14.5kgであったものが14kg、13.5kg...どんどん少なくなり、水増しが増えていく...。

他方A社さんは、愚直に15.5kgを続けていた...。そしてセグロイワシが揚がらなくなった...。
B社さんは仕事が無くなり、A社さんはその真面目な仕事ぶりに信頼が集まり、セグロ以外のご商売
でも順調に業績を伸ばされている...。この信頼ということ...。長距離トラックを眺めながら...。

大型(長距離)トラック①

2021年09月03日 | 日記・エッセイ・コラム

事務所の窓から中堤防が見えます...。利根川最河口、そこにある銚子第一魚市場(高度衛生
管理型近海生マグロ水揚げ専用市場)を守るかのように突き出した堤防...。そこには沢山の
大型(長距離)トラックが停留しております。ナンバー見ると鹿児島、佐世保、松山...。

このトラック、銚子から養殖のエサとなるイワシやサバを積み込んで故郷に帰って行きます。
西の方々が多いのは、西日本で魚の養殖が盛んだからという事であります。植物性のエサ(飼料)
を使っているところも多くなっているようですが、やはり魚の習性...魚のエサは魚で....。

銚子の水産加工場さんでは、15kgくらい入る容器に小型のイワシやサバを入れ、冷凍し、
容器を外してトラックに積み込む...。この作業かつて少し経験させて頂いたことが有りますが
かなりの重労働です。この作業で感じ、今に繋がっていることを少々...。

この1単位は15kgですと言われれば、ネット(正味)15kg。魚が15kgということで
あります。魚だけでは固まらない(上手く冷凍できないので)、“少々”の水は入れております。
それでも15kgと言ったら、買う側は魚の重量が15kgと思う訳で...(続きは次回に)

マグロの唐揚げ

2021年09月02日 | 銚子のうまいもの

写真、銚子市某所にて...。これ何ですか?と聞いたら、マグロの唐揚げです...と回答頂きました。
だからこれは、マグロの唐揚げ...。これまた理屈っぽくて自分が嫌になるのですが、竜田揚げでは
ないのか?という疑問が湧いて、唐揚げと竜田揚げの違いを料理の専門家に聞いてみました。

一般的に唐揚げは、鶏肉や魚に小麦粉、片栗粉、米粉などをまぶして揚げたもの。この際、下味を
付けるか否かは問わないそうです。他方、竜田揚げは下味をシッカリ付けて、片栗粉のみをまぶして
揚げたもの...。下味がシッカリついているので、見た目は唐揚げよりも濃い色になるそうです...。

食べてみたら血合いの部分が多く含まれておりました。血合いは最も栄養豊富である反面、栄養豊富
であるが故に腐敗も早く、独特の匂いが出る場合があり、最初にこれ(鮮度劣化して匂うもの)に
当たってしまうと暫くトラウマになるかもしれません...。鮮度だけは調理法で誤魔化しが効かない...。

刺身で食べられるような原料の血合いを、特に下味も付けずに小麦粉か片栗粉をまぶして揚げる...。
ただそれだけなのですが、本当に鮮度が良いものはそういうシンプルな調理法が一番と思います...。
底引き解禁し、多種多様な近海地魚が水揚げされます。唐揚げで良し、竜田揚げで良し..であります。

底引き解禁!

2021年09月01日 | SDGs

本日9月1日...。近海・沖合の底引き漁解禁日です。あえて項目をSDGsと致しました...。10年以上
前から思っていたこと...。近海の底引き漁は資源保護のため50年以上に渡って毎年2~3ケ月(夏場)
禁漁期間を設け、それを厳守してきました。漁具も改良(小さな魚を逃がすなど)して参りました。

長い年月資源保護を行い、それは漁師の誇り...海を愛する“まなざし”と言う観点から尊敬に値する行為
でありますが他方、出漁機会の減少、操業の制限という経済的な不利益を漁師のみが一身に背負う事と
なり、沖底は最盛期40隻が現在5隻。小底は同60隻が6隻と言う状況をもたらしました...。

20年ほど前、イタリア・スローフード協会に連なる方々のお話をお聞きしたことがあります。資源保護
を行っている船から水揚げされた魚は、一般の魚と区別して流通しています。お客様方もそれを良く知って
いて資源保護を行っている船の魚を優先購買します。これ...フェアなことですよね...と。

甚だ生意気な論法でありますが、やはり食べる側が変われば流通が変わる。流通が変われば漁業も変わる。
時あたかもSDGsという言葉が地方にまで浸透している昨今、海のSDGsの実践は資源保護にいそしんで
来られた方々が水揚げする魚を適正に評価する事。獲る人、売る人、食べる人...三方良しで...。