銚子・角巳之・三代目

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網置き場

2021年09月05日 | 日記・エッセイ・コラム

心の原風景とでも呼べるもの...。何も綺麗な風景だけでなく、他者から見れば何だそれ...と言われて
しまうような場所、モノ...。例えば、電柱とか公園の壊れかけた遊具とか...。風景にそこで得た体験や
感情を重ねるが故であると思います。この網置き場...、私にとっては原風景の一つかもしれない...。

銚子の海沿い(岸壁)を通ると、写真のように網(漁具)が山のように積まれている風景に遭遇します。
銚子では何の変哲もない風景...。漁師さんが陸に上がってこの場で網の手入れをしている...。50年前に
戻ったような感覚になる時があります...。たまたま付近を通り掛りましたので写真を...。

この場所、先般掲載の中堤防(の突端付近)...。幼少期、釣りを始めたばかりの頃、父親に連れられて
この場に来て、仕掛けを投入したらスズキ(正確にはセイゴというサイズですが)がまさに入れ食い...。
一撃で釣りの面白さにハマってしまった場所...。久しぶりにこの場に立ち往時を思い出しておりました。

統計資料を遡ると、この頃の銚子の人口は8万人を超えていたようです。現在より約3万人も多い...。
漁業者の数も船舶数も現在の数倍規模...。網置き場の周囲にも漁師さん多く、そんな賑やかさも懐かしさ
の一因なのかもしれません。ただし現実を直視...、もはやそこに人はおらず心の原風景は心の中に...。


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