銚子・角巳之・三代目

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

太平洋へ!(最終)

2010年09月05日 | 日記・エッセイ・コラム

170 たった1回、しかも3時間程度の試験操業で何をぬかすか?....。確かにそうであります。でも実際に経験してみると何かが変わる。これは漁業に限ったことではないと思いますが....。この乗船記、漁師さんは大変な重労働をされているのだから、お魚さんをもっと大切に....。という陳腐な結論で終わりにしようとも思っておりません。これまた漁業に限ったことではありませんが、捕獲された魚は流通し、消費されることで再生産、循環の輪が出来てまいります。どこかが滞ってもうまくいかない...。漁業の問題は漁業で...。では結論付けられないことが多い....。食べるヒトも変わらなければ、と言われたところで、漁業と無関係な方々から見れば、何をどう変えたらいいのか分からない、情報も少ないし....。こんな感じでしょうか。一般的に農業や漁業は後継者がいないと言うことで廃業するケース非常に多いです。儲かれば後継者は出来る。故に儲かるには....。という論法も一理あることは確かですが、必要条件のひとつであっても十分条件たえりえない....。小底は3人乗りで、月間の出漁回数は10回前後。乗組員の最低保証は20万円/月くらいでしょうか。あとは歩合など。出漁していない月の2/3は、別の仕事をしてもいいし、中には自分達で獲ってきた魚を干物等に加工し、自分達で販売している方々も出て参りました。最近、良く話題に上がる“6次産業”でしょうか?(6次産業の詳細は別途)不安定さ、危険など、諸問題もありますが 考えようによっては非常に面白く、かつ有望産業のひとつと私は確信しております。そこに山があるからだ....という名言になぞらえて。漁師は何故海に行くのですか? そこに海があり、魚がいるからだ....。最終的には矜持(きょうじ)...誇り.......と。次回は一昼夜操業の報告を。関係者の皆様方有難うございました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿