銚子・角巳之・三代目

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我見・離見・離見の見(りけんのけん)①

2023年06月12日 | 日記・エッセイ・コラム

週末に、何と表現すれば良いのか分かりませんが、多種多様な方々の来訪を受けました。特別な
用事は無くただ雑談でありますが、実はこういう場にて(いわゆる為になる話)をお聞きする
ことが多くあります。多種多様な方=多種多様な考え方を持った方々であります...。

能のお話になりました...。私は能について予備知識乏しく、観阿弥・世阿弥とか名前は知って
いる、書籍で少し読んだことが有る程度...。タイトルはこの世阿弥による、ものの見方とでも
申しましょうか。難解か?と思いきや、スーッと腑に落ちる内容でありました...。

我見とは自分の立ち位置。能の役者さんで言えば、役者さんそのもの。あるいはその人の考え。
この我見だけでは独りよがりを生み、あまり良い芸にはならないそうで...。離見とは観客席の
観客...。要するにお客様であります。この方々に共感頂かないと...ということでありまして。

しかし残念ながら、お客様がどのように感じているのか演じる自分には分からない...。そこで
出てくる第三の視点、離見の見...。役者が観客の立場になって(自らの)芸を見ること...。
客観視とでもいうのでしょうか...。何事にも通じる感覚と思いました(続きは次回に)