銚子・角巳之・三代目

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狂い咲き...。

2023年06月10日 | 日記・エッセイ・コラム

散りぬべき・時知りてこそ・世の中の・花も花なれ・人も人なれ...。細川ガラシャの辞世の句。
解釈は様々であろうと思いますが、辞世ですので“終わり”を受け入れる壮絶にして高潔な世界
を感じます。写真、昨年のシクラメンでありますが...。

毎年11月にシクラメン購入し、事務所の窓際に飾る(最近は紅白2種類が多いです)だいぶ
扱いに慣れてきて、適切なお世話をしていれば翌年の5月ゴールデンウィークまで綺麗な花を
眺めることが出来るようになって参りました...。6月になったら自然に還るまで見届ける...。

そんな年中行事でありますが、昨年同様...、見届けようと思った矢先にまた新たな新芽が出て
参りました。人はそれを“狂い咲き”と呼びます...。季節を違えて咲くことから転じて、比喩的に
盛りを過ぎたものが、ある一時期に再び勢いを盛り返すこと...の意でも用いられます。

散るべき時に散る。去るべき時に去る。この潔さにも感服すれば、季節を違えてもう一咲き...
にも最近、逞しさを感じたりしております。老兵は死なず、ただ消え去るのみ。これも解釈
様々ですが、肉体は衰えても、人生で行ってきたことは朽ち果てず...と。狂い咲きを見ながら...。