銚子・角巳之・三代目

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属地陸揚げ・属人漁獲②

2023年04月13日 | 日記・エッセイ・コラム

銚子港は12年連続水揚げ日本一でした...。これ正確に言うと、属地陸揚げ量日本一。そして
同時期、対岸の茨城県波崎港も水揚げ日本一でした。こちらは属人漁獲量日本一。利根川を挟
んで両対岸に、属地・属人双方の水揚げ量日本一がある...。この地域まさに水産インフラです。

写真のイワシを見ると、令和3年度の銚子港(属地陸揚げ量)は15万8,000㌧で銚子港
水揚げ量全体の57%を占めております。同(統計資料は令和2年ですが)イワシの属人漁獲量
は波崎を中心とする茨城県が全国一位(全国イワシ水揚げ80万㌧のうち27%を占めています)

今年は全国各地でイワシの大量水揚げがあり、統計数値は大きく変わっていくことと思われますが、
海面漁業については、漁船があって魚が獲れること(属人漁獲)、そして獲った魚を有利な条件で
陸揚げ、加工し消費地に届けること(属地陸揚げ)この2つが車の両輪ということであります。

銚子港の大きな特徴の一つは県外船の水揚げが多いこと。令和3年の統計を見ると実に水揚げの
90%が他県船...。いわゆる属地陸揚げが多いということですが、その県外船と銚子港を繋ぐ廻船
問屋さんという仕事があり、この仕事...、極めて“属人的”なのです(この話題、またいずれ)