銚子・角巳之・三代目

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ただ平素の...。

2023年04月10日 | 日記・エッセイ・コラム

昨年のチューリップが花を咲かせた姿に感動し、頭の中にあの一節が飛び出して参りました...。
あの一節とは、連合艦隊解散の辞。名参謀・秋山真之の起草と言われております。これまた20代
で読んだ書籍の一節、こういう味わい深さが当時先輩方に言われた読書は後に...ということかと。

何かで栄華を極めても、滅せぬ者のあるべきや...。同様に花は咲き、枯れる。しかしながら枯れて
後、雌伏の時を過ごしながら、やがて...。その間、かの風涛(風や波)と戦い(海軍なので)、寒暑
に抗し(寒さや暑さに負けず)、しばし頑敵(手ごわい相手)と命懸けで戦う...。

これは私の感覚ゆえ、理解不能と言われればそれまでのことなのですが、球根が銚子の暴風雨に晒され、
暑さ、寒さに負けず、野良猫軍団のいたずらに耐えて花を咲かせたこととダブって見えております。
見えない(土の中で)、球根はあきらめずに来年咲くための準備をしていた...。

解散の辞は、有名なこの一節で締め括られます。神明はただ平素の鍛錬につとめ、戦わずしてすでに
勝てる者に勝利の栄冠を授くると同時に、一勝に満足して治平に安んずる者より直ちにこれを奪う。
古人曰く、勝って兜の緒を締めよ...と。令和5年4月...再び咲いたチューリップの花を見ながら...。