銚子・角巳之・三代目

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報徳仕法

2021年03月13日 | 日記・エッセイ・コラム

私は病気ではないが、幼少期に父母を病気で亡くし、みなしごとなった。その辛さを知り、世の中
には私と同じような境遇の方が少なくないことを知っているが故に、父母が健康で、子供が安心して
生活できる世の中となるように祈ってる。

私は今、貧乏を憂える境遇ではないが、かつて極貧生活を送っていたことからその辛さは身に染みる。
禍を転じて福となし、凶を転じて吉、やせ地を肥沃に、困窮を安楽に...と願う。栃木でそれを実践し
ているが人心は離れ、農村改革が一向に進まない...。これは農民から私が信頼されていないからだ。

私の望みは主命を受けた農村復興と、農民の安寧ただそれだけである...。ご住職はいたく感激され、
所蔵の経典を与え、尊徳は日がな一日、経を読み水を浴びただひたすらに本懐を願った...と。後に
いう報徳仕法(至誠・勤労・分度・推譲)の原型が完成し、栃木に戻り、農村改革を成就させる...。

私の感覚による解釈はご容赦頂いて、二宮尊徳翁の偉業を振り返って見ました。禍転じて福と為せ。
至誠(誠を尽くし)、良く働き、自らの器量の範囲でふさわしい生活を。そして推譲...。自譲(自分
のために蓄えておく)、他譲(他者や社会のために譲る)現在に通じること大であります。