銚子・角巳之・三代目

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サメのこと...。

2019年10月06日 | 銚子のサメ

最近、自分でもこの話題多い...と思っております。自分自身の関心事であるだけでなく、
地場産業(銚子の水産業)にとって、非常に重要だからであります...。歴史を遡ると、
銚子で水揚げされるサメが、同じ千葉県、多古周辺で収穫される山芋(大和芋)と出会い、
ハンペンが生まれた...が、時代と共にハンペン屋(練り製品、かまぼこ屋)さんは減少し
銚子では練り製品組合の組合員が7社(人)を残すのみ...。原料のサメを処理する会社は
1社を残すのみ...。サメなんか喰わなくたって、他に美味しい魚はいくらでもあるだろう...。
ということですが、さにあらず。サメは巻き網、延縄、底引き...全ての漁法で混獲される。
ヒレは貴重だから、ヒレだけ切って...これご法度。ワシントン条約はじめ世界的な決め事で
厳しく罰せられます...。要するに揚がったサメは捨てることなく大切に扱いなさい...。
ヒレも、身も、皮も...。銚子は統計資料によると気仙沼に次ぐ、サメ水揚げ量全国二位。
年間1,000トンもの水揚げがあります。それを残された1社のみで対応...。この会社の
存続はもはや私企業の問題ではなく、銚子水産業全体の問題...(決して大袈裟ではなく)
ブログ開設当初、銚子港で揚がるサメを扱っていながら、自らの力量不足で廃業してしまった
者として、せめてこのサメ処理工場に協力をと思い、無い知恵を絞り奔走しております...。
サメのこと...。これからできるだけ多く記事にしたく思っております。写真は先日掲載の
カスザメ(の皮)、実はこのカスザメ、既報の通りたいへん美味なサメであります。先日、
あるお店で、この白身魚美味しいですね、何と言うお魚ですか?と聞かれ、サメですと正直に
申し上げましたら...。う~ん、やっぱり美味しくないかな...と。まずはこういう偏見を
撲滅すべく努力致します。