銚子・角巳之・三代目

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不測時の.....③

2007年08月12日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_1408 “かまぼこ”など水産練製品はもともと、前浜で揚がる貴重な魚を無駄にしないため、あるいはより美味しく食べるための技法。全国各地それぞれ、揚がる魚に特徴があるため、それぞれの産地でその特徴にあった製造方法や商品が生まれました。が.....。後継者激減、廃業続出の昨今であります。前浜で揚がる魚を仕入れて、原料作りから。早朝から深夜まで....。こんなことじゃ後継者なんて集りませんよ....。ベストセラーとなった“添加物”の本にそんなくだりがありました。オヤジさん、冷凍すり身使って、あれと、この添加物を混ぜると、ほら同じでしょ...。これで楽になれば、休みも取れるし、後継者も来てくれるかもしれない...。著者の方はその手法でトップセールスマンになりながら、お子さんの誕生その他で強烈な自己嫌悪に陥ったとありました。冷凍すり身は米国のすけそうだらを原料にしておりますが、すでに日本の練製品製造の40%前後がこれらに依存しております。世界的な水産資源争奪戦の昨今、この冷凍すり身も高騰を続け、水産白書の最新版においても、諸外国に“買い負け(他国が日本より高く買うので日本の必要量が集らない)と記載されております。価格が上がるという状況を越えて、手に入らなくなっているということです。楽になるはずだった冷凍すり身。これに過剰な依存をした結果、“買い負け”という状況を迎え、原料が集らなくなり...、再生産活動が止まる。練製品はもともと“前浜”原料を有効に使っていたはずなんですが....。