紹介されている「ことば」も
本質に鋭く切り込む、さすがことばの職人のひと言だけど、
それを取り上げている評者のことばも深い。
「域から声へ、声から言葉への僅かな段差」
などという表現はなかなかできない。
かつて会社の経営の部分に携わっていたのだが、
とはいえ私は基本的に商売人ではないと自覚している。
会社を設立し、事業を行ってはいるものの
「自分の持っているスキルとキャリアで社会に貢献」という
自分なりの仕事の背骨を持っているつもり。
ただ、お金がないと事業は回らないのは自明の理だ。
こんな私でも時々迷いが生じることがある。
不思議にそんな時ほどこんな言葉に出会うのだ。
「ブレるな」と背中を押される気がする。
朝日新聞で毎日欠かさず読み、
ひとつひとつの「ことば」をすくい取ってみるのが
最近の文章修行。