風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

岩手県立花巻北高等学校

2014-12-23 | 文化

親父は旧制花巻中学時代の卒業生。
ワタシも母ちゃんも、妹夫妻も
そして息子たちや甥、姪も
3代にわたるOB・OGの我が家。
思い入れは強い。

夏の甲子園には3度出場している。
まだ勝利は無いが、初出場の時には
県勢過去唯一の甲子園での選手宣誓も行っている。
ワタシが現役の時にはハンドボール部が強く、
3年時には男女ともインターハイに出場している。
かつては卓球部や柔道部が、
最近では剣道部や弓道部、陸上部が強い。
昨年、OBで現岩手大学陸上部選手が競歩で日本新記録を出した。
今はアーチェリー部が県の強化クラブに指定されているらしい。
運動部だけではない。
声楽部(現合唱部)は朝日コンクール全国銀賞も取ったことがある。
最近では放送部や文芸部が毎年全国入賞している。
来年は写真部が全国高文連に出るそうだ。

文武両道が校訓。
決して全国的に有名大学に大量合格するわけではないが、
生徒ひとりひとりが自分の進路をじっくり考え、
地に足をつけて自らの進路を目指している。
なにより素晴らしいのは
「塾や予備校に行かなくても希望の進路を叶える」
という学校の姿勢。
実際みんな学校の授業や課外だけで志望校を目指し
それなりの成果を挙げている。
受験体制が都会ほど整っておらず大学が少ない地方にあって
地元国立大や浪人すること無く希望私大に入れる体制は
親にとってもなにより心強い。
(我々の頃は浪人多数だったけど 笑)
それぞれの分野で活躍する尊敬できるOBも多く、
東大卒の現市長はじめ商工会議所会頭もOB。
みんな後輩には優しく手を差し伸べてくれる。

バンカラが校風。
最近では応援団幹部だけが弊衣破帽を標榜しているが
ワタシが在学中は一般生徒も腰手ぬぐいに下駄履き登校していた。
現代においてなおバンカラが生きている。
外見にとらわれること無く自分の道を歩む。
表面的なことより、本質を見極めて自らの頭で考える。
千万人と言えど我往かん。
質実剛健、不撓不屈、至誠通天の心構えを3年間で身につけ
いくつになっても大声で校歌を謳う。
そんな哲学を育ててもらえる。
本校だけが良い学校だとは思わないが、
ワタシにとっては文字通り「母校」と言える存在。

今ワタシは同窓会報の編集に携わっている。
毎年この時期には編集会議が行われるのだが、
現役生の活躍やOBたちの動向を目にするたびに
この学校のOBで本当に良かったとつくつく思うのだ。
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