風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

忘れない

2012-03-19 | 世界・平和






岩手日報に
毎日4面いっぱい使って
津波犠牲者ひとりひとりが掲載されている。
まだまだ続く。
18日は、
評判の煎餅店を営んでいた96歳のおばあさんから
母親に抱かれたまま見つかった1歳の赤ちゃんまで。
当時の陸前高田市長の奥様や
東京から帰省中だった大学生もいる。

2万人近くが亡くなった災害・・・と
一言で言うのは簡単だけれど
亡くなった方ひとりひとりに人生があった。
全員のことを覚えていたいがそれは無理。
せめて掲載されている全員の紹介を読み、
こういう方々が生きていたんだということを
忘れないでいたい。

田舎の地方紙だからこそできる記事だろう。
ローカルだからこそできることがある。
震災時は地元紙、地元放送局が本当に役に立った。
有り難みを身に染みて感じた。
身を捨てて当時取材に当たった記者の方々、
そして全国紙の記者たちとは違い、
スクープを追うことなく
こうやってひとりひとりの犠牲者の取材を
コツコツと続けている記者の方々に
敬意を表したい。
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