小学生の頃
映画「カサブランカ」を親父に見せらせて以来
ずーっと憧れていたモロッコの海辺の街。
スクリーンに映った、猥雑で活気に溢れたエキゾチックな街は
なんだかおとぎの国の街のようで行ってみたかった。
テレビの番組で見たカサブランカは現代の姿だけれど、
狭い路地が入り組んだ旧市街は映画の世界そのまま。
市場も活気があってなんだか嬉しくなった。
路地の片隅でジャンベ叩いている若者、歌ってるおじさん、
エーゲ海沿いの青空の元、洗濯物を干してるおばさん、
サッカーをしている少年たち、のんびり仕事のパン屋さん・・・
モスクにいたおじさんの言葉が印象的。
「カサブランカにはいろんな人が住んでいる。
ユダヤ人、キリスト教徒、イスラム教徒がともに住んでいる。
同じ街に住めばみんな一緒だ。
みんなでタジン鍋を囲み、ミントティーを飲む。
それがカサブランカさ」
モロッコとは「日の沈む国」という意味だそうだ。