風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

雪渡り

2006-03-04 | 風屋日記
そろそろ昼間は氷点下を脱し、
ちょっとでも日が射すと溜まった雪が融けてくる季節になった。
毎日すこーしずつ、でも確実に雪はなくなっている。
夜になれば、まだまだ氷点下の透き通った夜気。
昼間融けた雪の表面が凍り、
翌朝、まだ寒いうちだと、堅く凍った雪の表面を歩くことができる。

今朝はうまい具合にいい天気。
放射冷却で冷えた空気が、
まだ20cm以上の厚みで積もっている雪の表面を凍らせ、
私のように重い人間も渡っていける程だった。
ところどころ土が顔を出した南向きの斜面をよーく見たが、
バッケ(ふきのとう)の頭はまだ出ていない。

雪の上を渡って歩けることが面白くて、
今日はちょっと長い距離の犬の散歩。
何しろ、3ヶ月ぶりにいつもの散歩道を歩くことができたのだから。
(これまでは散歩道への角には除雪の雪の壁があり、
 それを乗り越えても膝上までの積雪があったので・・・)
ちなみに、写真の影は帽子をかぶった私と犬の耳(笑)



  堅雪かんこ、凍み雪しんこ
  狐の子ぁ、嫁ぃほしい、ほしい

  凍み雪しんしん、堅雪かんかん
  狐こんこん白狐、お嫁ほしけりゃ、とってやろよ

  キック、キック、トントントン

             宮沢賢治「雪渡り」より
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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
影が (サウジ)
2006-03-04 15:58:32
雪の上の影がね 



スナフキンとメソメソみたいで

かわゆい です
返信する
>サウジさん (風屋)
2006-03-04 16:09:07
そうです。私はスナフキンです。

どうしてわかったの?
返信する
宮沢賢治 (あぶさん)
2006-03-04 20:41:50
宮沢賢治さんも花巻ですものね。

“鹿踊りのはじまり”なんかが好きです。

風屋さんの住まわれている環境は、一番

賢治さんの言葉に近いかもしれない。

いいなぁ~羨ましいです♪



う、それともムーミン谷かな?
返信する
>あぶさん (風屋)
2006-03-04 21:10:59
これまでにも何度か書いていますが、

賢治さんの作品の「さいかち淵」に出て来る川原は

私らが小さい頃川遊びをしたところです。

私の父の空襲で焼けた家は賢治さんのご近所で

賢治さんのお母さんと私の祖母は仲がよかったとか。

その関係で、

数年前に亡くなった賢治さんの弟の清六さんとは

昔から家族ぐるみの付き合いです。

だから賢治さんはとても身近な存在なのです。

お墓も私の実家のすぐ近所ですしね。

ま、狭い町なので市民みんながそんな感じですが。



ムーミン谷ほど幻想的なところではありませんが、

「千と千尋の神隠し」の原形と言われている

「霧の向こうの不思議な町」の著者柏葉幸子さんも花巻の方なので、

そんな雰囲気を持った町なのでしょうね。
返信する
追伸 (風屋)
2006-03-04 21:14:12
そういえば、

夕べ家の隣のリンゴ畑でキツネを見ましたよ♪
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おはようございます (bikki)
2006-03-05 07:00:35
私の記憶に間違いがなければ、昨年初めて風屋さんのところにおじゃましたのも「雪渡り」という記事ではなかったでしょうか。ほのぼのとした温かい言葉に、つい、フラ~ッと・・・・(笑)

ワタシの「せっこぎ」ブログも休業が多いけれど、あれま!1年続いているじゃありませんか。少し自分を誉めます。改めて風屋さんの毎日更新はすごい事です。なかなか出来ませんよね。

※せっこぎ・・・・手抜きとか怠けとかいう意味です。花巻ではどう言うのか知りませんが。
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>bikkiさん (風屋)
2006-03-05 17:03:39
そうでしたね。

もう皆さん忘れているかと思って同じタイトルにしましたが、

いやぁ、ズボラ(せっこぎ)するもんじゃありませんね(^^;

bikkiさんにはバレバレ・・・。



ちゃーんと「せっこぎ」は日常的に使ってますよ。

普通の会話で使う方言は少なくなりつつありますが

「せっこぎ」と「いづい」と「そんで!!」は普通に使います(笑)
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