おにぎりが好きだ。
最後の晩餐もたぶんおにぎりでいい気がする。
凝ったものは要らない。
中身はせいぜい昆布の佃煮やおかかぐらい。
塩にぎりだけでもいいし、海苔が巻いてあれば贅沢。
おかずよりもご飯が大事だと思う。
熱々よりも、少し冷めたご飯が美味しい。
なんなら残りご飯にチラッと塩振って軽く握るぐらいでいい。
2口分ぐらいおひつに残っていると
お腹がいっぱいでも自分で握ってつい食べちゃう。
そういう食べ方が自分にとって最高のご馳走かも知れない。
お袋が作るおにぎりは、筋子を入れて
ご飯が見えないほど全体を海苔できっちり固める炭団型。
(炭団を知らない人もいるか😅)
家人のおにぎりはチーズとゆかりがまぶしてあるスペシャル版。
人により、家により、独特のものがあり
それがたぶん「お袋の味」になるのだろうが、
私の場合は両親共稼ぎで誰もいない家に帰ってきて
おひつの残りご飯をおやつがわりに食べた記憶が残っているのかも。
最近、マルカンビル大食堂に行くと
ざるそばかとじそばにおにぎり1個を食べる。
大抵おにぎりが先に届けられるが
そばを待ち、そちらを食べてからおにぎりにかぶりつく。
温かいまま運ばれてきたおにぎりは
その頃には程よく冷めていてちょうどいい。
この食堂のご飯は粒立ちは良く、炊き方もちょうどいい。
おにぎりにベストマッチだと思うんだ。