風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

媒介者

2020-11-29 | 風屋日記
かつて企業の採用担当をしていた時、
就活中の学生には
「特定の業種に絞らなくて良い」
「もっと本質的な部分でやりたいことを考えて」
と話してきた。
物を作りたいのか、たくさんの人と会いたいのか
あるいは誰かを支援する仕事をしたいのか
それによって希望する仕事や会社を考えるべきだと。
例えばものづくりしたい人は
製造業はもちろん、メディアづくりの会社も範疇。
人と会うのは営業職もだが、小売業も合う。
本質的なことを考えるとはそういうこと。

自分の仕事は一体何だ?と最近自問自答していた。
出版プロデューサー、編集者、ライター・・・
とはいえ様々なメディア以外の企画にも携わっている。
今は店まで始めてしまった。
昨夜、人と話をしながら
採用担当だった頃の自分の言葉を思い出した。
もっと本質的に、自分にできること、
自分の役割として求められていることは何か。
もしかしたら人と人、人と文化やメディアとの
媒介者なのではないか。
様々な形のメディアを通じて情報を伝えたり、
リアルに人と人を繋いだり、
誰かや何かをプロデュースしたり。
そう考えると腑に落ちる。




今月、毎週土曜日。
映画上映会と言いつつ、
実は人と人との媒介やっていたことに気づいた。
どんどん人の輪が広がっていくことが楽しい。
そこからまた新たに何かが生まれてくる気配がする。
大変だけれど、ワクワクしかない。
これから先はまったく見えず手探りだけれど、
とりあえず前を向いて歩いてみようか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする