先日の日曜日は、マルカンビルでの古本屋の後
夜は近くのyeye-barで開催された映画上映会へ。
ミャンマーの伝統音楽であるサインワイン楽団のドキュメンタリーだ。
中心となる楽器のサインワインの無力ある音、
太鼓とネー(チャルメラのような縦笛)による不思議な旋律
踊りのすごさに圧倒された。
彼らは雨季には農作業に従事し
農作業ができない乾季にはあちらこちらの祝い事に招かれて
聴衆の仏様への喜捨をもらいながら演奏するのだという。
なんか神楽の世界と似ていてびっくり。
我々も各地のお祭りなどに招かれて奉納したり
春祈祷で家々を回ったり、そのたびにいわば喜捨をいただく。
(名目は謝礼だったり、初穂料だったり)
おそらく昔は神楽衆にとって農閑期の収入源だったんだろう。
しかも神楽の場合は「奉納」と言いつつ
神様と同時に聴衆にも楽しんでもらうエンタテイメント性がある。
このあたりもサインワインと同じだ。
文化は違えど、同じようなことが伝統文化として残っている。
そういえばタイに行った時も
バンコクの都会のど真ん中のところどころに仏様の礼拝所があり
伝統舞踊の舞手が待機していた。
拝みに行った人がお金を払って舞踊を奉納するのだとか。
これも同じだよねぇ。
おかげで踊りを楽しませてもらった思い出がある。
人々を楽しませるためにお金を払って伝統芸能を見せる。
そのお金は仏様への喜捨というわけだ。
「善行は自分に返ってくる」という考え方が浸透しているのだろう。
以前テレビで見たが、わざわざ店で亀や鳥を買い、
それを逃すという喜捨もあるとのこと。
喜捨用の亀や小鳥を売っているというのも興味深いことだ。
上映後は石谷監督と、今回の主催者村上さんとのトークも。
石谷監督は石垣島のご出身とのことで
ワタシの趣味である三線や八重山民謡についても
ちょっとお話をさせていただいた。
石谷さんがミャンマーの伝統音楽に興味を持ったのも
もしかしたら伝統文化に子どもの頃から浸かっていたからなのかも。
沖縄は伝統文化や音楽、舞踊に対する意識が高いからねぇ。
羨ましい。
見に行って良かったな。
なんかいろんな意味で自分のモチベーションにもつながった。