風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

8年目

2019-03-11 | 世界・平和
あの日から8年。
ろうそくの灯りの下で、服を着たままごろ寝しつつ
立て続け震度5前後の余震に怯えた夜。
四六時中上空をヘリが飛ぶ音。
近くの道路を走るパトカーのサイレンの音。
ガソリンスタンドに並ぶ長い車の列。
食料品の棚が空っぽのスーパーマーケット。
「おにぎり入荷!!」の手書きポスターが貼ってあるコンビニ。
「ブン」という音とともに電気が通り
ついたテレビの津波映像に声も出なかった瞬間。

新幹線も高速バスも止まり、東京に帰れなかった10日間。
ようやく臨時便で飛んだ飛行機に乗り
家族を残したまま東京に戻った日

三陸沿岸はまだまだ傷跡が消えていない。
福島では、故郷へも帰れず、
社会から取り残された人々がまだたくさんいる。
もう8年。まだ8年。
コメント
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