風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

トークライブ 出版メディアの最前線「もっと多様で もっと雑な」

2018-10-21 | 読書


昨日、東京は墨田区向島の
アコースティックライブバー「NINE LIVES」で開催された
このイベントに参加してきた。
現代のメディアの流れに疑問を持つ
とんがった編集者、出版社、書籍紹介web担当者が
それぞれの立場でぶっちゃけトークのライブ。

基本的にこの日のテーマには全面同意。
メディアの世界だけじゃ無いよね。
政治も社会も、世の中の風潮全部に言えることだと思う。

「じっくり取材したネタを記事にした70年代までと違い、
80年代以降は時間もコストもかけない上澄みの情報ばかりで
雑誌がつまらなくなった」

雑誌の衰退はインターネットのせいばかりじゃない。

「雑多さ、曖昧さ、胡散臭さ、インチキ臭さが消え
情報が漂白されてきている気がする」
「ある種の緩さが雑味に変わって面白いと思うのだが、
社会が出来の良いものを求めすぎていて、
キレイに横並びになっている」

もっと言うと、雑味が徹底的に排除されてきてはいないか?
それは経済最優先の社会が成せることのようにも見える。
効率や利益ばかりを追い求め、
無駄なことが排除される社会は窮屈でつまらない。
当然ついてこれない人たちも沢山いるだろう。
貧困や、ニートや、差別や、青少年の自殺なども
そういうところから派生している気がして仕方ない。

迷ったけど、参加してよかった。
コメント
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