風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

ガッツ式農業

2015-11-25 | 文化
隣人のガッツは専業農家。
学生のころから知っている、まだ30代の若者だ。
実家は専業農家ではないけれど、田畑は持っていた。
大学卒業後、紆余曲折を経て自ら専業農家の道へ。
そして昨年、広大な敷地とともに空き家になっていた
我が家の隣家を買い取って引っ越してきた。
腰のプレイヤーでロックやブルースを流しながら
しゃかりきではなく、しかし真剣に
この10年手探りで土と向き合ってきたのを見ている。
買った家も自分なりに改造し
明るい奥さんと2人の小さな息子たちと
楽しそうに毎日過ごしている姿がとても微笑ましい。

そのガッツが勝負に出た。
消費者が見える、生産者と消費者が交流できる
自分なりの農業に目標を定め、
ガッツ式My農業」を提唱し始めた。
(概要は上記リンクを参照)
そしてクラウドファンディングを使い
農家カフェの開店を目指すことにしたとのこと。
目標金額は50万円。締め切りは今月末。
締め切り日までに目標金額まで到達できなければ
1銭も受け取ることができないシステムだ。

受け付け開始から彼は情報を発信し続けた。
そして一昨日、カフェを始めるにあたって
予定している(考えている)ランチメニューの試食会が
ガッツの家で行われるところまできた。
昨日朝の時点であと34,000円。
まだまだ予断を許さない中での試食会には
彼の友人たちも家族で集合。
昼から暗くなるまでビールやワインを飲みながら
わいわい楽しい会だったが、これも彼ら家族の人柄がなせる技。





彼の友人たちが中心ということで若い人が多かったが
それぞれに仕事を持ち、いろんな考え方を持っている人たち。
ひとりだけ年寄りが混じった感じではあったけれど(^^;
楽しくて最後まで参加(迷惑だったかも?)
かなり飲んでヘロヘロになっての帰宅となった。
(でも隣の家なので楽 笑)

そんなわいわいも佳境となった夕方、ガッツが
「今、目標金額達成しました!!」と大きな声で宣言し
拍手喝采となった。
その場に居合わせてもらって一緒に万歳ができた。
ちょっと感動。なんか久しぶりにグッときた瞬間だった。
(ちなみに、目標金額を超えた分すべて出資になるので
 これからも締め切り日まで引き続き受け付けているとのことです。
 興味のある方はこれからでも遅くないので、是非!!)



外は3度、盛岡では初雪となった冷たい雨の日だったが
薪ストーブを持ち込んでくれた客もいて
炎を見ながら楽しい時間を過ごせたことに感謝。
カフェ開店が待ち遠しい。
コメント
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