風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

他山の石

2010-09-22 | 世界・平和
隣の大国は一党独裁であるため、
三権分立が機能していないのだと評論家は言う。
だから日本の司法の在り方が理解できず、
今回の事件も日中関係に配慮し特別措置があるのではないかと
密かに期待していたのではないか・・・と。
日本は法治国だからそれはできない。
拘留されている船長は法に則って裁かれることになる。
しかし彼の国の司法の在り方を非難できるのか?
検察による証拠改竄は法治国としての矜持に汚点を残した。
彼の国とどこが違うと言うのだ?

上海万博のテーマ曲盗作事件の時、
日本国内では彼の国の「パクリ文化」を嘲笑する声があった。
ちょっと待て。
確か70年代までは日本こそパクリが横行していたはず。
安売り店で売られている服は
大概が欧米のブランドのパクリ品だった。
あの頃は日本こそ欧米から嘲笑されていたのだろう。
いや今でも彼の国を笑う日本人を
「目クソ鼻クソ」と笑っているかもしれない。
(今でもパクリが存在することを最近体験した)
過去を忘れて他国ばかりを非難するのは恥ずかしい。
第二次大戦についても同じことだ。

いま我々がしなければならないことは、
他国に学んで自らを戒めることではなかろうか。
コメント
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