吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

ブリューゲル「バベルの塔」展日誌(上野/東京都美術館)

2017年05月21日 | Weblog
きょう明日の土・日は、30℃を越える真夏日だという。2017年5月20日(土)は、特別の宿題や予定もない。自宅のマンションは、先月より8月まで約半年に及ぶ大規模修繕中で、部屋で静かに休日する環境ではない。外は真夏日というが、外出するしかない。バベルの塔展の切符があるというので、上野は東京都美術館に向かう。

午前9時15分、JR上野駅は北公園口に出る。改札から美術館や動物園に向かう通りは、人、人、人。動物園の入り口まで、お子さん連れの家族、家族。間を縫うようにして美術館前に着く。9:30の会場までまだ15分あるというのに、こちらも人、人の列。列の流れにまかせ前に進むと15~6分もしないうちに、展示室に入れた。まずは、ブリュ-ゲルやそのバベルの塔に行く前の、ネーデルランド16世紀ごろの画檀や画家。

いまのオランダなのかベルギーなのか地理地方がよく解っていないが、当時ネーデルランド地域の人々や生活が、イエスやキリストの宗教ベースにあったことが理解できた。絵画や美術も、多くがいわゆる旧約聖書宗教画のようだが、やたら物語的版画やボスなどの模倣画が多いのにはビックリだ。そして、ブリューゲルの版画からバベルの塔へ。

バベルの塔のバベルが何で何処なのか解らない。16世紀やブリューゲルのVRなのかも知れないが、やたら大きい。限りない天空までも届く人々や世の中の欲望なのか希望なのか解らないが、宇宙や月に向かってすすむ現在の欲望科学風潮に重なる。この創世記バベルの塔が完成形を得ていない未完であるところが、何かほっとさせている。人類の欲望の果てしなさが戒めとして心される。2017年5月20日(土)の日誌でした。

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