吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

歴史の踊り場(平成時代)後の課題

2017年12月31日 | Weblog
平成30年後が、どのような年号になるのかは知らない。ただいま(平成)の日本は、歴史の踊り場にいるようだ。北朝鮮や韓国問題、米国や中国との関係、中近東やEUとの外交などのリスク問題に加え、国内における超高齢化&少子化問題など、外患内憂が山積する”踊り場”で、何をどのように課題化しようか。

問題の根底にあるのは、世界的な価値基準の変化。外交や国際関係における自国ファースト主義や力には力という政策しか思わない軍拡傾向。国内に目を向ければ、国の社会基盤をゆるがす超高齢化&少子化の進行と自立や流動性を否定するかのような価値基準の変化である。

とくに大きな国内問題は、この国のリーダー政治家たちの哲学的なリーダーシップの無さと楽観さというか呑気さのようだ。防衛力増強や憲法改正をいう国の安全クレーム、保育や教育の無償化と言ってママさん訴求し、一方で消費税増税やあの手この手の増税施策をする。あまり大きく晒さない国の予算と赤字財政のツケ(借金)を孫子に負わせつづけている問題だ。

平成の30年は、どのように社会や人々の価値基準を変えているかをベースに思慮することが大事だ。半永久的につづく右肩上がりの経済や社会はないと言うことを分解すると、つぎのとおりになろう。①高成長から低成長に変わったこと。②成長志向から持続性指向になったこと。③モノ指向からコト指向に価値観変化したこと。④自己実現から共有(公益)実現に価値基準が変ってきたこと。⑤子が親を支える(年金)から親が子を支えている(非年金)様子が増えていること、などだろう。

今朝の朝日新聞ではないが、ただいまの8050危機や7545危機。高度経済成長の入口の1965(S40)や1975(S45)年生まれの世代は、いまアラフィフ。中高年世代。この子供の親が80歳75歳あたりの年金リッチ世代。被介護世代に入る。ただいまアラフィフ世代に多いという”ひきこもり”は、あの就職氷河期の90年代半ばのひきこもり=親依存の続き(四半世紀)なのだ。

1990(H2)年10%構成だった「親と未婚の子」世帯は、いま2倍の20%を越える。40%を越えていた「3世代世帯」が10%に激減したことと合わせ考えるに、高齢者の「夫婦のみ」や「一人」世帯が倍増(35%→60%)していることをみるに、超高齢者施策や親頼りアラフィフ世代施策などは、喫緊の課題だろう。

ほぼ団塊ジュニアと呼ばれるアラフィフ世代の子供の数(出生数)は、四捨五入すると”1”に近い(1.44)。あの平成元年(1989)の1.57ショックを大きく下回る。二人(夫婦)で一人の子供プラス未婚率20%越えだから、加速度的に人口減少する。寝たきりの100歳以上の増加が年々倍増することと合わせ思慮すれば、超高齢化超少子化の人口問題が、政治社会に投げかける課題は大きい。
コメント (2)
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