埼玉県上尾市に桜のスポットの一つとされるお寺がある。住宅街に囲まれたお寺なのでそれほど広くはないが境内の植物は様々あり何度か立ち寄った。「きれぎれの風彩」では境内のゲンカイツツジやミツバツツジを取り上げたことがある。
ここに行くときの目印となるのが火の見櫓だ。狭い道だが近くまで行けば櫓の上の方が見えるので助かる。火の見櫓はお寺のメイン駐車場ではなくサブ駐車場の一画にある。
先週近くまで行ったので改めて火の見櫓をながめてみた。
4本足で筋かいは鉄筋。途中に階段折り返し場があり、上部は見張台に屋根がかかる。
屋根は8角形で反っている。つばの広いとんがり帽子のようだ。
頭頂部にはクルリとした飾り付き。寺社の懸魚(げぎょ)に似てなくもない。
懸魚は、水に縁のある魚の形をした飾りで火よけの意味がある。また魚の身代わりを屋根に懸けることが「水をかける」という意味にも通じているそうなのでまんざらでもない。(と、勝手に納得。)
そういえば、これまで何度か火の見櫓を見てきたが、頭頂部の飾りを気にしたことがなかった。下から見上げるので屋根に隠れていたと思う。ここは少し上がった所から望むことができるのでこの角度で飾りも確認できた。
また、この火の見櫓はホース干しが2箇所、見張台の手すりの上から飛び出ている。ホースが重ならないように区切られ、ひょっとしたら回転するのかな?
見上げるとスッキリした感じの火の見櫓だ。塗料が落ちかけているのが気になる。
足元もスッキリ。見たところロープやチェーンもなく自由に登れるようだが、勝手に登ったらやはり不法侵入になるのだろう。
(撮影:2013年2月23日 15:30頃)
当方へのコメントにもありましたが、懸魚にこだわられていますねぇ…。
さて、とても高いし、鉄骨は高さの割に細く見えて、怖いです。ここ1、2年、高いところに弱くなりまして、下から見上げているだけでぞくぞくします。
私も年齢を重ねるごとに高い所が苦手になっていますが、
つかまる所があれば大丈夫!と思っています。
半鐘、ぶら下がっているのですよ。
解りにくいですね。