シャツのほころび涙のかけら

昔よく聞いたNSPのタイトルを拝借。…趣味や日常を綴っています。基本はガンバレ自分!時々覗いてみてください。

東京の材木町?

2008-07-10 | 豆知識的な…

今、読んでいる小説で主人公が青森県の弘前市に行き、町を散歩しながら、街角に立つ町名の標識に目を留め、「新鍛冶町、昔は職人さんが住んでいたんだね」と。他にも百石町、元寺町、土手町、代官町、元大工町、紺屋町…「古びた町名が大切に保存されている・・・そこの住人たちの会話まで聞こえてくるようだ」と感心する。私もそう思う。
そして、「東京にだって材木町という所があった。今なんて呼ばれているか?」と主人公は息子に問う。「知らない」と息子。私も知らない。

答え「六本木通りを挟む、六本木6丁目~7丁目の一部」、つまり東京ミッドタウンから六本木ヒルズ辺りってこと。それが「材木町」…ん~跡形も無いな。
気になったのでカチャカチャすると、もとは龍土町の一部だったが、自然と材木商が多く住むようになり、龍土材木町と呼ばれるようになった。その後、明治からは「東京市麻布区麻布材木町」に。そして昭和22年に麻布区は近隣の区と合併し港区になり、昭和42年から現在の住居表示となった。

市兵衛町、今井町、榎坂町、材木町、箪笥町、仲ノ町、日ケ窪町、三河台町、宮村町、竜土町、鳥居坂町、霞町、飯倉片町、六本木町というそれぞれに意味ありそうな町が、六本木1丁目~7丁目という名に振り分けられてしまったわけだ。味気ないものだ。
昔の町名に感心するとともに、東京と地方の開発の格差を想う…今日この頃。

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